3月 19

1915年に設立された「財団法人 南洋協会」に関する文献

京都府立総合資料館にあるこれらの書物は、京都知事を歴任された蜷川虎三氏の旧蔵図書の寄贈である。

『大南洋圏』南洋協会 昭和16年 458項

『南方圏の経済的価値』南洋協会 編者 緒方正 昭和16年 788項

『南方鉄産資源』南洋協会 昭和15年 679項

『南洋の華僑』南洋協会 昭和15年 362項

『南洋年鑑』南洋協会 昭和12年 1707項

エッセンスをまとめました。

1・南洋の面積は日本の10倍。

2・熱帯を支配するものは、世界を支配するという。

3・支那事変の進展は、大陸経済に対して多大の物資を要するために、南洋の資源を渇望すること非常である。

4・来るべき大戦後の世界に於いて、欧州の新秩序、ブロック経済等に対応して東南アジアの広域経済圏を建設することは、今後の目標でなければならぬ。

5・南洋がやや明瞭に日本人の眼に入ってきたのが日露戦争前後になる。

6・南洋の近代史は、結局これを巡るオランダ、スペイン、英国、フランス、ドイツ、アメリカ各国の領土拡張の歴史である。

7・南洋に於ける原住民族は大体にアニミズム又は自然崇拝であった。外来人の影響によって新興宗教やキリスト教が移入された。

8・ブロック経済主義が指導圏の独占資本的支配の下に行われる場合には、ブロック内部の諸国の関係は相互に完全な共存共栄的なものになることが出来ず、ブロックの盟主を中心とし、植民地、半植民地的な関係を構成し、盟主の利益本位の経済計画が設定される。

9・他の隷属国はその犠牲となり搾取されることが免れ得ない。

10・ドイツ、イタリアは欧州において新秩序を建設せんとしている。日本は大東亜の地域に於いて、アジア本来の姿に基づく新秩序も建設を行っている。

11・そもそも世界歴史の現段階に於いて、直ちに世界を一単位とする組織の完成を期待することはできないので、世界の諸民族が数個の共存共栄圏を形成することは必然の勢いである。

12・孫文一派に援助と保護を與へて支那革命を成就せしめたのは全く華僑の力であって、孫文をして「華僑は革命の母なり」とさえ叫ばしめた。

Literature on the “Nanyo Association” established in 1915

These books in the Kyoto Prefectural Library and Archives are donations of the former collection of books by Torazou Ninagawa, who was the governor of Kyoto.

“Great South Sea Area” South Sea Association 1945 Section 458

“Economic Value of the Southern Region” Nanyo Association Editor Masaru Ogata 1945 Section 788

“Southern Iron Resources” Nanyo Association 1945, Paragraph 679

“Overseas Chinese in the South Sea” Nanyo Association, 1945, Section 362

“Nanyo Almanac” Nanyo Association 1707, 1707

I summarized the essence.

1. The area of ​​the South Sea is 10 times that of Japan.

2. Those who rule the tropics are said to rule the world.

3. The progress of the China Incident requires a great deal of supplies for the continental economy, so it is extremely hungry for resources in the South Sea.

4. In the post-war world to come, it must be a future goal to build a wide-area economic zone in Southeast Asia in response to the new order of Europe and the block economy.

5. It was before and after the Russo-Japanese War that the South Sea came into the eyes of the Japanese people.

6. The modern history of the South Sea is, after all, the history of territorial expansion of the Netherlands, Spain, Britain, France, Germany, and the United States.

7. Indigenous peoples in the South Sea were mostly animism or nature worship. New religions and Christianity were introduced due to the influence of foreigners.

8. If block economicism is carried out under the monopolistic capitalism of the sphere of leadership, the relations of the countries within the block cannot be completely coexistent and co-prosperous with each other, centered on the lord of the block. Then, a colonial and semi-colonial relationship is formed, and an economic plan based on the interests of the ally is set.

9. Other client states are inevitably victimized and exploited.

10. Germany and Italy are trying to build a new order in Europe. Japan is also constructing a new order in the region of Daitoa, which is based on the original appearance of Asia.

11. In the first place, at the present stage of world history, it is not possible to expect the completion of an organization with the world as a unit immediately, so it is inevitable that the peoples of the world will form several coexistence and co-prosperity zones. is there.

12. It was the power of the overseas Chinese who achieved the Chinese Revolution with the help and protection of the Sun Yat-sen faction, and even shouted, “The overseas Chinese are the mother of the revolution.”

『スマホ脳』 アンデシュ・ハンセン

新潮新書 255ページ 2021.2

第9刷

エッセンスをまとめました。

1・人間の脳はデジタル社会に適応していない。

2・今、私たちが暮らす世界が人間にとって非常に異質なもの。今のこの社会は、人間の歴史のほんの一瞬にすぎない。地球上に現れてから99.9%の時間を、人間は狩猟と採集をして暮らしてきた。

3・私たちの脳は、今でも当時の生活様式に最適化されている。脳はこの1万年前後変化していない。それが現実なのだ。生物学的に見ると、脳はまだサバンナで暮らしている。

4・歴史的な視野で見ると、人間の命を奪ってきたのは癌や心臓発作ではない。地球上に現れてから99.9%の時間、飢餓や殺人、干ばつ、感染症で死んできたのである。

5・生まれて初めて息を吸ってから、人生最後の瞬間まで、あなたの脳はたった一つの問いに応えようとしている。それは「今、どうすればいいか?」という問いだ。

6・脳にしてみれば、もらえるまでの過程が目当てなのであって、その過程というのは、不確かな未来への期待でできている。ドーバミンの最重要課題は、人間に行動する動機を与えることだから。

7・ITトップは子供にスマホを与えない。

8・脳には、膨大な数の手順を同時に処理するという信じられないほどすごい能力があるが、知能の処理能力には著しく限定された領域が一つある。それは集中である。

9・先祖は1日に2-3時間は猟やその他の労働をしていた。身体を動かすことで集中力が高まる。

10・一万年生きていた先祖に会ったら、第一印象は「なんてよく鍛えられた肉体なんだろう」のはずだ。7000年前の人の骨を分析してみると、当時の平均的な骨質、骨量の強度は現在の長距離走者レベルだった。その中でもとりわけ身体の鍛えられた狩猟者は、現在のトップアスレートを超えている。

11・記憶力や集中力といった知能がスマホのせいで低下している。

12・脳の大部分はサバンナでの日々から変わっていないわけだから、身体を動かすことで集中力は高まる。散歩、ヨガ、ランニング、筋トレのどれも効果がある。運動によって一番改善されたのは、知能的な処置能力である。運動をしていると頭の回転も早くなる。

“Smartphone Brain” Anders Hansen

Shincho Shinsho, page 255, 2021.2

9th print

I summarized the essence.

1. The human brain is not adapted to the digital society.

2. The world we live in is very different for humans. This society today is only a moment in human history. Humans have lived hunting and collecting for 99.9% of the time since they first appeared on Earth.

3. Our brain is still optimized for the lifestyle of the time. The brain hasn’t changed around the last 10,000 years. That is the reality. Biologically, the brain still lives in the savanna.

4. From a historical perspective, it is not cancer or heart attack that has killed humans. They have died of hunger, murder, drought, and infectious diseases for 99.9% of their time on Earth.

5. From the first breath in your life to the last moment of your life, your brain is trying to answer just one question. The question is, “What should I do now?”

6. From the perspective of the brain, the goal is the process of getting it, and that process is made up of expectations for an uncertain future. Dobamine’s most important task is to motivate humans to act.

7. IT tops do not give children smartphones.

8. The brain has an incredible ability to process a huge number of procedures at the same time, but there is one area in which the processing power of intelligence is extremely limited. It’s concentration.

9. My ancestors spent 2-3 hours a day hunting and other labor. By moving your body, you can concentrate more.

10・When I meet my ancestors who have lived for 10,000 years, my first impression should be “what a well-trained body!” Analyzing the bones of a person 7,000 years ago, the average bone quality and bone mass strength at that time was at the level of the current long-distance runner. Among them, well-trained hunters have surpassed the current top athletics.

11. Intelligence such as memory and concentration is declining due to smartphones.

12. Most of the brain hasn’t changed since the days in Savannah, so moving your body will improve your concentration. Walking, yoga, running, and strength training are all effective. The greatest improvement from exercise was the ability to treat intelligently. When you are exercising, your head turns faster.

『パンデミック以後』 エマニュエル・トッド 朝日新書 193ページ 2021・2

エッセンスをまとめました。

1・グローバリズムや自由貿易といった「幻想」は雲散霧消した。米国は左右に引き裂かれ、欧州は泥沼状態で、中国やロシア、東欧などで全体主義の傾向が強まっている。民主主義が失速していく今、私たちが進むべき道とは。

2・19世紀には、国家は後方に退いた方がいいというリベラリズムが広がり、1914年の第一次世界大戦や29年の世界恐慌へとつながって行った。それに続いて、国家中心の考え方への転換があった。第二次世界大戦からその後にかけて多くの国で国家中心的な考えが支配的だった。

3・それがまた変わったのは、米国のレーガン大統領、英国のサッチャー首相とともにネオリベラリズム、経済的な新自由主義が登場したときである。そして今、人々は「グローバリゼーション・ファティーグ」に苦しみ、時代は新しい局面に入った。再び国とか国民という場所に再結集しようとする局面である。

4・考え方、イデオロギーの転換が必要になると、例外的な指導者を求める動きが起こる。自由貿易は米国の産業を壊し、中国との競争は米国労働者の危機をもたらす、と。米国の政治の世界で、あえてそれを口にするのはトランプ氏のような人物でないとできない。

5・資本主義を救うためには国家が必要だという考えを西欧のエリートたちが受け入れられるようにするための見栄のいい装い。それがケインズの「一般理論」だった。

6・新大統領のバイデンに何を期待するか。今、望むのは、ヒラリー・クリントン氏が示したような、自由貿易を重視する馬鹿げた考えに戻らないこと。政権を握った民主党には、トランプ政権の最良の部分を引き継いでもらいたい。そして、それに上品で礼節わきまえた装いを施してほしい。

7・世論調査によると、大統領選挙での投票判断の動機について共和党支持者はほぼ一致して「経済」と答えている。重要なのは経済!。彼らの考え方は、マルクス主義者みたい。共和党支持者の支持層は、白人の唯物論者のようである。

8・もしトランプ氏がもっと礼儀正しく振る舞い、その経済政策がまっとうなものだと人々に認められれば、彼の政策は、米国社会を統合するのに役立っただろうと思う。

9・米国社会を分断し解体する脅威はどこにあるのか。それは自らを少数者たちの政党と定義する民主党の政治の中に見ることができる。そこで示されているのは、高学歴で高収入の筆頭支配層の人たち、高等教育を受けたけれど貧しい白人の若者たち、そして黒人、ヒスパニック系、アジア系の大集団などが集まった米国である。これは統合された社会像になっていない。

10・民主主義というのはクリーンなわけではない。民主主義とはその始まりにおいて、他者排斥の要素を含んでいた。民主主義とは特定の人たちが自分たちだけでつくり上げる仕組みだからである。

11・米国には、ロシアと敵対するのをやめて中国から引き離す戦略に転じてほしい。ロシアはほかのどの国よりも中国を恐れている。

ロシアを中国から引き離し、友好的な関係を結べば、最先端の軍事技術を中国から遠ざけることができる。

12・どんな教育を受けるかによって人々が階層化される。階層化が社会を解体し国の自壊を進め、グローバル化を招いたと見ている。

13・日本が取り組まなければならないのは、教育を受けた女性が仕事もできるし子供も持てる新しい社会を確立すること。

14・日本での安全保障問題にも人口動態の問題は重くのしかかっている。高齢者が増え続け、若者が減り続ける社会がどうやってその負荷に耐えられるのか。そもそもこの年齢構成の国にどんな防衛策が可能なのか。その視点抜きで法律や装備を議論してもむなしい。

15・人口動態危機に対応するには、出生率の上昇と移民の受け入れの両方が必要。二つの課題を同時に進めなければいけない。

16・米中対立による二極化で大変なことになる、と言う人はいるけれど、それは問題の解決策でもある。私は、何もかもがうまくいく理想的な世界が実現する可能性はないと思っている。人生や歴史での実際の岐路というのは、悪い選択肢とより悪い選択肢、あるいは悪い選択肢と最悪の選択肢で分かれるものである。つまり、冷戦状態は悪い選択肢だが、みんなの生活水準が下がり世界を無秩序にしてしまうことは、より悪い選択肢である。だから、冷戦でも、まあいいかとなる。

17・ある程度の自由貿易なら問題はない。しかし、あるポイントに達すると、経済的な格差が広がり過ぎて、民主主義と自由貿易を両立できなくなる。

18・保護主義が多くの人に利益をもたらすこともできる。中国経済が輸出主導から内需主導になかなか移動できずにいる。自由貿易に原因がある。米国だけでなく欧州も保護主義政策をとったら、恐らく中国経済は、内需主導に切り替わっていくだろう。

“After the pandemic” Emmanuel Todd Asahi Shinsho 193 pages 2021 ・ 2

I summarized the essence.

1. “Illusions” such as globalism and free trade have disappeared. The United States has been torn to the left and right, Europe has been swamped, and totalitarianism is increasing in China, Russia, and Eastern Europe. What is the path we should take now that democracy is stalling?

2・19th centuries, liberalism spread that the nation should retreat backwards, leading to World War I in 1914 and the Great Depression in 29. This was followed by a shift to a state-centered mindset. From World War II to the subsequent years, state-centric ideas dominated in many countries.

3. It changed again when neoliberalism and economic neoliberalism emerged with President Reagan of the United States and Prime Minister Margaret Thatcher of the United Kingdom. And now, people are suffering from “globalization fatig” and the era has entered a new phase. It is a phase of trying to reassemble in the place of the country or the people again.

4. When it becomes necessary to change the way of thinking and ideology, there is a movement to seek exceptional leaders. Free trade will destroy US industry, and competition with China will pose a crisis for US workers. In the American political world, only someone like Mr. Trump can dare to say it.

5. A nice look to allow the Western elite to accept the idea that a nation is needed to save capitalism. That was Keynes’s “general theory.”

6. What do you expect from the new president, Biden? What I hope now is not to go back to the ridiculous idea of ​​free trade, as Hillary Clinton showed. I want the Democratic Party of Japan to take over the best part of the Trump administration. And I want you to dress it elegantly and politely.

7. According to polls, Republican supporters almost agreed on the motive for voting in the presidential election as “economy.” The important thing is the economy! .. Their way of thinking is like Marxists. The supporters of Republican supporters seem to be white materialists.

8. If Mr. Trump behaved more politely and people recognized that his economic policy was legitimate, I think his policy would have helped integrate American society.

9. Where is the threat of dividing and dismantling American society? It can be seen in Democratic politics, which defines itself as a minority party. Shown there are highly educated, high-income leaders, higher-educated but poor white youth, and a large group of blacks, Hispanics, and Asians in the United States. is there. This is not an integrated social image.

10. Democracy is not clean. At its beginning, democracy included an element of exclusion from others. This is because democracy is a mechanism created by specific people on their own.

11. I would like the United States to stop hostile to Russia and move away from China. Russia fears China more than any other country.

By separating Russia from China and forming amicable relations, cutting-edge military technology can be kept away from China.

12. People are stratified according to what kind of education they receive. It is believed that stratification has dismantled society, promoted the self-destruction of the country, and led to globalization.

13. Japan must work to establish a new society in which educated women can work and have children.

14. The issue of vital statistics also weighs heavily on security issues in Japan. How can a society with an ever-increasing number of elderly people and a decreasing number of young people bear the burden? What kind of defense measures can be taken in a country of this age structure in the first place? It is useless to discuss laws and equipment without that perspective.

15. To respond to the vital crisis, it is necessary to both raise the birth rate and accept immigrants. We have to work on two tasks at the same time.

16. Some people say that the polarization due to the US-China conflict will be difficult, but it is also a solution to the problem. I don’t think there is a chance of an ideal world where everything works. The actual crossroads in life and history are divided into bad and worse options, or bad and worst options. In short, the Cold War is a bad option, but lowering the standard of living and chaotic the world is a worse option. So even in the Cold War, it’s okay.

17. There is no problem with some free trade. However, when it reaches a certain point, the economic disparity becomes so wide that democracy and free trade cannot be compatible.

18. Protectionism can also benefit many. The Chinese economy has been unable to move from export-led to domestic demand-led. There is a cause in free trade. If Europe as well as the United States adopts protectionist policies, the Chinese economy will probably switch to domestic demand-led.

『新しい世界 世界の賢人16人が語る未来』 クーリエ・ジャボン 講談社現代新書 244ページ 2021・1

エッセンスをまとめました。

1・民主主義は、市民の健康の保護という名の下に、簡単に独裁に変わる。

2・将来的には「政府のアルゴリズム」が我々の健康状態を当人よりも先に把握し、我々が誰に会ったか、どこへ行ったかを知るようになるだろう。

3・感染症への薬は孤立主義でも分離主義でもなく、情報と協力である。

4・必要なのは、しっかりとした公共衛生システムと有能な科学機関、正しく情報を得た市民とグローバルな連携である。

5・人類学者として最初に驚いたことの一つは、文化が似ているとコロナの死亡率も似ているということ。

6・高齢者を救うために若者や現役世代の生活を犠牲にすることはできない。

7・国家が危機に上手に対処し、転換期を切り抜ける為に何が必要か。カギとなるのは「現実的な自己評価」「他国の優れたところを学び、変えるべきところを変えられる能力」「他国から学びながらも自国の中核的な価値観を維持できる能力」「社会や政治で妥協できる柔軟性」。

8・日本の足を引っ張る大きな要因。第一は、日本がドイツとは異なり、韓国や中国と意義深い和解ができていないこと。敵対関係がいまも続いていることは危険に思える。日本を嫌う周辺の国々が軍事力を増強させていることを思うと、日本の軍備は相対的にたりない。

第二は、近代社会における女性の役割をまだ受け入れられていないところも日本の特徴である。加えて、日本には移民政策というか、「移民を受け入れない政策」がある。人口が減っている国で、いったい誰が保育や介護を担うのだろうか。

9・自国の力を真っ当かつ現実的に評価するということは、他国の力を持って知り、既存の勢力均衡における自国の場所を見きわめることである。

10・大事なのは、国の統治に関わる人たちの世界観が「世界を知ったうえで作り上げられたものであるべき」ということ。自分たちの思想傾向に都合のいい世界観になっていてはいけない。

11・世界の国々が一致団結して危機に向き合い、乗り越えるには、世界の人々が共通のアイデンティティを持つことが必要である。気候変動との闘いでは、グローバル・アイデンティティの構築が最重要の課題である。

12・人は幸福になるために何をすればよいのか。人とともに生きること、信頼できる友人を持つこと、他のひととの競争をできるだけ敵意のないものにすること。心掛けるべきなのは、自分の内の調和を保ち、周りの人とも調和を保つこと。

13・本を書くときや、授業をするときに意識しているのは、経済学の話題に哲学や歴史、そしてときには心理学や精神分析の話をまぜることである。

14・一番注目すべきなのは、『経済成長』ではなく、『貧しい人々の収入や教育』である。

15・面白い授業ができる先生とつまらない授業しかできない先生がいるが、その違いは何なのか。それはただ単純に、面白い先生は、知識だけでなく感情も伝える人だということ。

16・心に平安をもたらす唯一の方法は、最悪のシナリオを想定することである。そうすれば何が起ころうとも、大丈夫。なぜなら、最悪の事態を受け入れる準備がすでにできているから。

17・コロナ時代に必要なのは、ユーモア、愛、友情である。

18・友情は楽しさや喜びだけでなく、哀しみや困難から生まれるものである。

“New World: The Future Talked by 16 Sages of the World” Courier Jabon Kodansha’s New Book, Page 244, 2021.1

I summarized the essence.

1. Democracy can easily be transformed into dictatorship in the name of protecting the health of citizens.

2. In the future, the “government algorithm” will grasp our health condition before the person in question, and will know who we met and where we went.

3. Drugs for infectious diseases are neither isolationism nor separatism, but information and cooperation.

4. What is needed is a solid public health system, competent scientific institutions, and well-informed citizens and global collaboration.

5. One of the first surprises as an anthropologist is that similar cultures have similar corona mortality rates.

6. The lives of young people and working generations cannot be sacrificed to save the elderly.

7. What is needed for the nation to cope with the crisis and survive the turning point?  The key is “realistic self-evaluation”, “ability to learn the excellent points of other countries, ability to change what should be changed”, “ability to maintain the core values ​​of one’s own country while learning from other countries”, “society”  And flexibility to compromise in politics. “

8. A major factor that is a drag on Japan.  First, unlike Germany, Japan has not made a meaningful reconciliation with South Korea and China.  It seems dangerous that the hostile relationship is still going on.  Given that neighboring countries that dislike Japan are increasing their military power, Japan’s armament is relatively weak.

The second characteristic of Japan is that the role of women in modern society has not yet been accepted.  In addition, Japan has an immigration policy, or a “policy that does not accept immigrants.”  Who will be responsible for childcare and long-term care in a country with a declining population?

9. To evaluate the power of one’s own country properly and realistically is to know with the power of another country and to find out the place of one’s own country in the existing balance of power.

10. The important thing is that the world view of the people involved in the governance of the country should be “created after knowing the world.”  The world view should not be convenient for our ideological tendency.

11. In order for the countries of the world to unite to face and overcome the crisis, it is necessary for the people of the world to have a common identity.  Building a global identity is paramount in the fight against climate change.

12. What should a person do to be happy?  Living with others, having trusted friends, and making competition with others as non-hostile as possible.  What you should keep in mind is to maintain harmony within yourself and with the people around you.

13. When writing a book or giving a lesson, I am conscious of mixing economics with philosophy, history, and sometimes psychology and psychoanalysis.

14. The most notable thing is not “economic growth” but “income and education of the poor”.

15. Some teachers can do interesting lessons and some teachers can only do boring lessons. What is the difference?  It’s just that an interesting teacher is someone who conveys emotions as well as knowledge.

16. The only way to bring peace to the mind is to assume the worst scenario.  Then no matter what happens, it’s okay.  Because we are already ready to accept the worst.

17. Humor, love and friendship are all that is needed in the Corona era.

18. Friendship is born not only of fun and joy, but also of sorrow and difficulty.

『歴史と戦争』 半藤一利 幻冬舎新書 213ページ 2018・3

エッセンスをまとめました。

1・日本には江戸時代まで、島国に生きる知恵があった。いうなれば圧搾空気のようなものがあって、その上に国家が乗っかっていた。それはつまり、礼儀作法とか、自然を大事にするとか、足るを知る気持ちとか、そういう文化伝統の上に日本人が全部一緒に乗って生きていた。ところが明治になって近代国家をつくろうとした時、あろうことか神国意識を圧搾空気にしてしまったのである。

2・天皇陛下という存在については、現代に生きる私たちが考えているような、あるいは戦前の日本人が考えていたような意識は、幕末の日本人にはなかった。

3・コチコチの愛国者ほど国を害する者、ダメにする者はいない。

4・海舟が身をもって実行したことは、幕府とか諸藩という強力な壁をのぞき、日本の全力を結集してネーションとして海軍をつくりあげることであった。幕府や藩中心の考え方をのりこえ、「世界の中の日本」という世界観を基底においた。

5・西郷さんを理解するには、彼を毛沢東だと思えばいい。両者にはけっこう共通点がある。二人とも詩が上手であり、農本主義者である。

6・「社会」は森有礼、」「権利」「哲学」は西周、informationを「情報」としたのは森鴎外である。

7・戦争はさまざまな階層の人々の、様々な思いをいっしょくたにひっくるめて遂行されていく。

8・ポーツマス条約調印に反対した「日比谷焼き打ち事件」にしても、一種の情報不足からである。

9・ジャーナリズムが煽ることでたしかに世論が形成される。その世論が想定外といえるほど大きな勢いをもってくると、こんどはジャーナリズムそのものが世論によって引き回されるようになる。

10・日本帝国の創設者は伊藤博文と山県有朋であった。その伊藤も後世に与えた感化力からいえば、山県にはるかに及ばない。山県のつくったものは長く存在し、国家を動かす猛威をふるった。民・軍にわたる官僚制度であり、統帥権の独立であり、治安維持法でもある。昭和の日本で敗戦に導いた指導者の多くは、山県の衣鉢をついだものたちであった。

11・石橋湛山の論理基準はまことに明瞭。まず事実と数値によって正しく把握し、経済上の利益がどこにあるかを冷静に合理的に見通すのである。そして今自ら考え出した論理を押しつめて、たどり着いた結論が「小日本主義」。

12・すべての大事件の前には必ず小事件が起こるものだ。

13・わたくしを含めて戦時下に生をうけた日本人はだれもが一生をフィクションのなかで生きてきたといえるのではなかろうか。万世一系の天皇は神であり、日本民族は世界一優秀であり、この国の使命は世界史を新しく書きかえることにあった。日本軍は無敵であり、天にまします神はかならず大日本帝国を救い給うのである。このゆるぎなきフィクションのうえに、いくつもの小さなフィクションを重ねてみたところで、それを虚構とは考えられないのではなかったか。そんな日本をもう一度つくってはいけない、それが本書の結論、といまはそう考えている。

“History and War” Kazutoshi Hando, Gentosha Shinsho, page 213, March 2018

I summarized the essence.

1. Japan had the wisdom to live in an island country until the Edo period.  There was something like compressed air, on which the nation was riding.  In other words, all the Japanese lived together on the basis of such cultural traditions, such as etiquette, cherishing nature, and the feeling of knowing enough.  However, when he tried to create a modern nation in the Meiji era, he squeezed the consciousness of the gods.

2. Regarding the existence of His Majesty the Emperor, the Japanese at the end of the Tokugawa shogunate did not have the consciousness that we, who live in the present age, thought, or that the Japanese before the war thought.

3. No one is as harmful or ruining as a patriot here.

4. What Kaishu did by himself was to create a navy as a nation by bringing together all of Japan’s strengths, except for the powerful walls of the shogunate and various clan.  Beyond the idea of ​​the shogunate and the clan, it was based on the world view of “Japan in the world.”

5. To understand Mr. Saigo, think of him as Mao Tse-tung.  Both have a lot in common.  Both are good at poetry and are agriculturalists.

6. “Society” is Mori Arinori, “” Rights “and” Philosophy “are Nishi Amane, and information is” Information “by Ogai Mori.

7. The war will be carried out with the various thoughts of people of various levels.

8. Even in the “Hibiya burning case” against the signing of the Treaty of Portsmouth, it is because of a kind of lack of information.

9. Public opinion is certainly formed by fueling journalism.  When that public opinion has an unexpectedly large momentum, journalism itself is now being circulated by public opinion.

10. The founders of the Japanese Empire were Hirobumi Ito and Aritomo Yamagata.  In terms of the inspirational power that Ito gave to posterity, it is far less than Yamaken.  The ones made by Yamaken have existed for a long time and raged to move the nation.  It is a bureaucracy that spans the private sector and the military, is an independence of commandership, and is a security law.  Many of the leaders who led to the defeat in Japan in the Showa era were those with clothing bowls from Yamaken.

11. The logical standard of Tanzan Ishibashi is really clear.  First, he has a good grasp of the facts and numbers, and calmly and rationally sees where the economic benefits are.  And he pushed down the logic he had come up with, and the conclusion he reached was “Little Japanism.”

12. A small incident always occurs before every major incident.

13. It can be said that all the Japanese who were born during the war, including me, have lived their lives in fiction.  The emperor of all ages is a god, the Japanese people are the best in the world, and the mission of this country was to rewrite world history.  The Japanese army is invincible, and God, who is better than heaven, always saves the Empire of Japan.  When I put a number of small fictions on top of this unwavering fiction, I couldn’t think of it as fictitious.  I now think that the conclusion of this book is that Japan should not be recreated.

『歴史と人生』 半藤一利 幻冬社新書 209ページ 2018・5

エッセンスをまとめました。

1・歴史とは何かは、つまり人間学に到達する。人間は歴史の流れに漂って生きることを教え、その巨大な力の一方に変わらない共通の人間性、人間を律する不易の道徳というものがあることを、われわれに教えてくれる。

2・私が歴史を学ぶわけは、人間がなにを考え、どう判断し、どのように動くか、どんな間違いを犯すかというもの。

3・「後の人が歴史からは何も学ばない」ということが歴史の最高の教訓である。

4・国家意識や民族感情は、もともと非合理で、どろどろとした可燃性のものである。

5・国内に現前する諸問題はたちまちに、国民の怒りが外敵に向かうことによって解消される。およそ世界各国の指導者が歴史から学べる、それこそが教訓というもので、戦争はいつだって「自衛のためのやむに止まれぬ戦争」になるに決まっているのである。

6・名将の六条件とは。

第一に決断を自分で下すことができた人、第二に、任務の目的を部下に明確に伝えられる人、第三に、情報を自らの目や耳でつかむ人、第四に過去の成功体験にとらわれない人、第五に、常に焦点の場所に身を置いた人、そして最後に、部下に最大限の任務の遂行を求められる人、この六つの条件をクリアしている人はかなりの名将と言える。

7・日本の組織は、失敗したときは、一つとしてきちんとした記録として残したことがない。要するに、残すと責任者が出てしまうから。

8・勝海舟は、終生、話し合いによると問題提起を主張し、武力による戦闘を心底から拒否し、平和主義を貫いている。

9・明治の初めの学校は、桜とは縁なき9月入学で、卒業が7月である。もちろん、この9月入学の理由は、欧米の学校制度にならったから。それと欧米人の教師を招聘する都合もあったからである。

それが4月入学となったのは、先生養成のための高等師範学校がまず最初で、これが1886年、これに追随して明治25年から全国の小学校が、4月入学という制度が確立する。

この改革は、世の中のスタートは桜の咲くころ、なんてロマンチックな理由からではなく、官僚と軍人の圧力によった。お役所は会計年度に合わせて4月開始が万事都合がいい。

10・司馬遼太郎という作家は、日本人の典型、それも、我々がかくありたいと思うような日本人を描き続けた作家だった。

11・世界史というものは、きわめて明快な史観で裁断すれば、不可能を可能にしたことの連続にすぎぬ。

12・過去がまるで夢のように見える。

13・百年の後、百の博士は土と化し、千の教授も泥と変ずべし。余はわが文をもって百代の後に伝えんと欲する野心家なり(漱石)。

14・危機がいましきりに叫ばれている。もしかしたら起こるかもしれない事態について、歴史に学んできちんと予測し、冷静で明晰な思考をもって対処の道筋を見つける。そうすることで危機というものの正体がわかる。危機に際して人間はどんなことを考え、どんな風に行動するものか、歴史に学ぶことができる。

15・正しい歴史認識に必要なのは、歴史的リアリズムである。

16・北朝鮮は海軍がないに等しいので、とても攻めて来られない。だからミサイル防衛システムをすることが大事で、仮想敵国とはいかないでしょう。では中国はどうかといえば、両国は経済的な結びつきが強く戦争のメリットなどない。公正に見るところ日本の仮想敵国はないということでしょう。

17・対立物のように見えるが、政治の延長に戦争があるだけで、戦争も政治である。政治がしっかりしなければ、平和は保てない。

18・戦争は、天から降ってくるものでも何でもなく、ちゃんと外交的段階、政治的段階を踏んでやってくる。

19・根本は、「苦しんでいる人への想像力を持てるか」である。「それを相手に届くように示せるか」である。ヒューマニズムの問題である。

20・尖閣の問題は棚上げした方が良いという意見がある。三十年もたてば、世界には国境がなくなるから。

21・日本民族には付和雷同しやすいという弱点がある。

22・戦時中、天皇の居間には二人の人物の肖像が飾ってあった。ダーウィンとリンカーン。

23・中国の兵法書、というより戦略研究書の『孫子』は、戦争に勝つためには基本となる五つの条件がある。と説いている。道、天、地、将、法である。このうちの「将」の章で、リーダーがそなえなければならぬ資質について触れ、「将たるは智、信、仁、勇、厳なり」と。

“History and Life” Kazutoshi Hando Gentosha New Book 209 pages 2018/5

I summarized the essence.

1. What is history? In other words, it reaches anthropology.  It teaches us to live in the flow of history, and that one of its enormous powers has the same common humanity, the uneasy morality that governs humans.

2. The reason I learn history is what humans think, how they judge, how they move, and what mistakes they make.

3. The best lesson in history is that “later people learn nothing from history.”

4. National consciousness and ethnic sentiment are irrational in nature and are muddy and flammable.

5. The problems that are present in Japan will be resolved immediately by the anger of the people heading toward foreign enemies.  It is a lesson that leaders from around the world can learn from history, and it is always decided that war will be a “unavoidable war for self-defense.”

6. What are the six conditions of a great general?

First, those who can make their own decisions, second, those who can clearly convey the purpose of the mission to their subordinates, third, those who grasp information with their own eyes and ears, and fourth, the past.  Those who are not bound by successful experiences, fifth, those who are always in focus, and finally those who are required to perform their maximum duties by their subordinates, those who meet these six conditions  It can be said that it is a considerable general.

7. Japanese organizations have never kept a proper record as one when they failed.  In short, if you leave it, the person in charge will come out.

8. Katsu Kaishu has been pacifist, insisting on raising issues according to discussions, refusing to fight by force from the bottom of his heart, for the rest of his life.

9. The school at the beginning of the Meiji era was enrolled in September, which has nothing to do with cherry blossoms, and graduated in July.  Of course, the reason for enrolling in September is that it follows the Western school system.  It was also convenient to invite Western teachers.

It was first enrolled in April at the Higher Normal School for teacher training, which was followed by the establishment of a system of enrollment in April at elementary schools nationwide from 1886.  ..

This reform was not for romantic reasons, but for bureaucratic and military pressure, when the world started when the cherry blossoms bloomed.  It is convenient for the government office to start in April according to the fiscal year.

10. The writer Ryotaro Shiba was a typical Japanese writer, who continued to draw the Japanese people that we wanted to be.

11. World history is nothing more than a series of things that have made the impossible possible, if cut with a very clear view of history.

12. The past looks like a dream.

13・ Hundred years later, one hundred doctors turned into soil, and one thousand professors should be mud.  I am an ambitious person (Soseki) who wants to convey my writing after a hundred generations.

14. The crisis is being screamed all the time.  Learn from history and make good predictions about what might happen, and find a way to deal with it with calm and clear thinking.  By doing so, you can understand the true nature of the crisis.  We can learn from history what humans think and how they behave in times of crisis.

15. What is necessary for correct historical recognition is historical realism.

16. North Korea has no navy, so it cannot attack very much.  Therefore, it is important to have a missile defense system, and it will not be a hypothetical enemy.  As for China, the two countries have strong economic ties and no merit of war.  To be fair, there is no hypothetical enemy of Japan.

17. It looks like a rival, but there is only war in the extension of politics, and war is also politics.  If politics is not strong, peace cannot be maintained.

18. War is nothing that falls from heaven, but comes through the diplomatic and political stages.

19. The root is “Can you have the imagination for those who are suffering?”  “Can you show it to reach the other party?”  It’s a matter of humanism.

20. There is an opinion that the issue of the Senkaku should be shelved.  After thirty years, there will be no borders in the world.

21. The Japanese people have a weakness that they are easy to get along with.

22. During the war, portraits of two people were displayed in the living room of the emperor.  Darwin and Lincoln.

23. The Chinese military law book, rather than the strategic research book “Sun Tzu,” has five basic conditions for winning the war.  It is preaching.  Road, heaven, earth, general, law.  In the “General” chapter, he touched on the qualities that leaders must possess, saying, “The general is wisdom, faith, jin, courage, and strictness.”

『カール・マルクス 資本論 100分 名著』 斎藤幸平 NHKテキスト 129ページ 2021・1

エッセンスをまとめました。

1・マルクス自身は「共産主義」とか「社会主義」という言葉をほとんど使っていない。代わりにマルクスが用いたのが「アソシエーション」という用語である。

2・家、洋服、食べ物などを得るために、人間は積極的に自然に働きかけ、自然を変容し、自らの欲求を満たしていく。こうした自然と人間との循環的な過程を、マルクスは生理学の用語を用いて「物質代謝」と呼んだ。

3・私たちの暮らしや社会は、私たちが自然に対してどのような働きかけをしたかで決まる。これがマルクスの、自然主義社会を分析する際の基本的視座である。

4・かつては誰もがアクセスできるコモン(みんなの共通財産)だった「富」が、資本によって独占され、貨幣を介した交換の対象、「商品」になる。

5・資本主義は、人工的に希少性を生み出すシステムである。

6・マルクスは、資本主義社会に内在する矛盾を明らかにすることで、資本主義とは別の、よりよい社会を生み出す近道を示そうとしていた。

7・資本とは、価値を増やし続ける運動であり、金儲けを延々と続けるのが資本主義。生産力を上げて「より安く」生産できれば「より儲かる」ということがインセンティブ(動機)となって、資本家は「もっと生産力を上げよう」とするわけである。

8・「人間にしかできない」仕事、しかも社会的に重要な仕事に従事するエッセンシャル・ワーカー達に長時間労働と低賃金という負荷がかけられているという現実。

9・人間の労働という豊かな「富」を回復するためにマルクスが目指したのは、構想と実行の分離を乗り越えて、労働における自律性を取り戻すこと。

10・資本は、人間だけでなく、自然からも豊かさを一方的に吸い尽くし、その結果、人間と自然の物質代謝に取り返しのない亀裂を生み出す。とマルクスは、『資本論』で、繰り返し警告している。

11・資本主義に代わる新たな社会において大切なのは、「アソシエート」した労働者が、人間と自然との物質代謝を合理的に、持続可能な形で制御することである。アソシエートするとは、共通の目的のために自発的に結びつき、共同するという意味である。

12・労働組合、協同組合、労働者政党、どれもみなアソシエーションである。現代でいえば、NGOやNPOが当てはまる。マルクスが目指していたのは、人々の自発的な相互の扶助や連帯を基礎とした社会である。

13・マルクスは、研究分野の文献を読む際、必要だと思う箇所を徹底的に抜書きするという習慣があった。

14・自然からの掠奪を批判し、「持続可能」な森林との付き合い方を求めたフラースの主張に、マルクス主義は「社会主義的な傾向」を見出していた。つまり、晩年のマルクスは、来るべきポスト資本主義社会の姿を、地球環境の持続可能性の問題とからめて構想しようとしていた。

15・GDPだけを重視する経済から脱却して、人間と自然を重視し、人々の必要を満たす規模を定常するという意味で、私はこれを「脱成長」型経済と呼ぶ。

16・世界ではコモンの領域を広げていこうとする動きが市民を中心として広がり、国際的な連携を生み出している。

“Karl Marx Capital Theory 100 Minutes Masterpiece” Kohei Saito NHK Text 129 pages 2021 ・ 1

I summarized the essence.

1. Marx himself rarely uses the words “communism” or “socialism”.  Instead, Marx used the term “association.”

2. In order to obtain homes, clothes, food, etc., human beings actively work naturally, transform nature, and satisfy their own desires.  This cyclical process between nature and humans was called “material metabolism” by Marx in physiological terms.

3. Our lives and society are determined by how we approach nature.  This is Marx’s basic perspective when analyzing a naturalistic society.

4. “Wealth,” which was once a common property that anyone can access, is monopolized by capital and becomes a “commodity” that can be exchanged via money.

5. Capitalism is a system that artificially creates shortage.

6. Marx sought to show a shortcut to create a better society apart from capitalism by clarifying the contradictions inherent in capitalist society.

7. Capital is a movement that keeps increasing value, and it is capitalism that keeps making money endlessly.  The incentive (motivation) is that if we can increase production capacity and produce “cheaper”, then “more profitable”, and capitalists will “try to increase productivity”.

8. The reality is that the burden of long working hours and low wages is placed on the essential workers who are engaged in work that can only be done by humans and that are socially important.

9. In order to restore the rich “wealth” of human labor, Marx aimed to overcome the separation of conception and execution and regain autonomy in labor.

10. Capital unilaterally absorbs abundance not only from humans but also from nature, resulting in irreparable cracks in human and natural metabolism.  Marx repeatedly warned in Das Kapital.

11. In a new society that replaces capitalism, it is important for “associate” workers to control the metabolism of humans and nature in a rational and sustainable manner.  Associate means to voluntarily connect and collaborate for a common purpose.

12. Labor unions, cooperatives, and workers’ political parties are all associations.  In modern times, this applies to NGOs and NPOs.  Marx aimed for a society based on the voluntary mutual assistance and solidarity of people.

13. Marx had a habit of thoroughly excerpting what he thought was necessary when reading the literature in his research field.

14. Marxism found a “socialist tendency” in Frass’s claim to criticize the deprivation of nature and seek a “sustainable” way of dealing with forests.  In other words, Marx in his later years was trying to envision the coming post-capitalist society in terms of the issue of sustainability of the global environment.

15. I call this a “degrowth” type economy in the sense that it breaks away from an economy that emphasizes only GDP, emphasizes humans and nature, and maintains a scale that meets the needs of people.

16. In the world, the movement to expand the common territory is spreading around the citizens, creating international cooperation.

『中国 vs アメリカ』 橋爪大三郎 河出新書 368ページ 2020・12

エッセンスをまとめました。

1・米中衝突はどうなる? トランプの気まぐれな、アメリカ一国主義は終わって、かつての国際協調が戻ってくるのか。そうはならないと思う。米中の対決は、共和党と民主党の主流も支持している。アメリカの国策だからだ。いくらバイデン大統領が、中国企業と結びつきがあろうと、中国に深入りしようと、アメリカ財界や国務省や国防総省の総意をくつがえすことはない。その総意は、中国をなんとかしろ、だ。

2・中国の経済規模は、これからも成長を続け、順当に行けば2050年には、中国のGDPはアメリカのおよそ2・7倍(購買力平価で計算)になる。仮にこのサイズになったとしても、一人当たりの国民所得は、アメリカの70%ほど。

3・アメリカの政策決定者は関与政策このかた、中国が豊かになれば、開かれて、国内は自由になるし、外国には脅威でなくなるだろうと考えてきた。でも、そうした変化は生まれなかった。中国の共産党がバックについている中国企業は、ふつうの企業ではない。独立の役員会もないし、利潤も度外視する。留学生や労働者のなかには、知的財産財産権を持ち出す人々もいる。

4・「社会主義市場経済」とは、経済の自由化は進めるが、政治の民主化は進めない。経済と政治の改革を切り離している。

5・中国は核心的利益を守っている。

6・マルクスが「資本論』を構想するにあたって、下敷きとしたものがふたつある。ひとつは、ヘーゲルの弁証法哲学。ヘーゲルの「精神現象学』は、弁証法のロジックに貫かれ、スピノザ、ライプニッツ、カントを踏まえて総合し、市民社会と国家のダイナミズムを包括する哲学体系を樹立した。

7・もう一つは、アダム・スミス、リカルドの経済学である。当時の最先端の科学的な理論体系であった。マルクスの『資本論』はすぐれた数理モデルにもとづいて、資本主義経済の本質をとらえている。

8・なぜ、現代中国の本質を解明するのに、マルクスが役に立つのか。マルクスの理論は、通常の経済学にない独特の分析ツールをそなえている。まずは第一に、それは、階級対立に焦点をあてる。階級対立は、非和解的なもので、解きほぐすことができない。第二に、それは、階級の根源が、私的所有にあることを明らかにする。私的所有が、矛盾と対立と不平等をもたらすのである。第三の、それは、市場と国家権力の関係を明らかにする。国家権力の本質は、階級抑圧装置であり、暴力装置である、とする。

9・中国共産党は、「資本主義」とはいわない。社会主義「市場経済」という。

10・儒教は普遍主義の思想である。普遍主義とは、人間全て、その原理原則に従うべきだとする思想のこと。人類全体に、その効力が及ぶと考える。漢民族に限らず、さまざまな民族がその原則と思想に従って行動すべきだとする。

11・中国共産党は、「人が人を支配する」システムだ。原理原則も、法律もルールもなしのシステムだ。

12・経済の規模だけから言えば、中国はもうアメリカを、そろそろ追い越しそうである。経済力は、軍事力や外交力や、国家の総合力の土台だ。アメリカが覇権国の地位を維持するのは簡単ではない。そこで、打つべき手はふたつある。

1. 中国の経済成長に急ブレーキをかけ、成長を鈍化させる。そのために、中国経済を、国際経済からできる限り切り離す。

2. アメリカの覇権を守るために、国家連合をつくる。具体的には、アメリカを中心に、EU、日本が脇を固め、インド、オーストラリア、東南アジアの国々も加わり、イスラム諸国、中南米諸国、アフリカ諸国も緩やかに連携するような、有志連合をつくる。

“China vs America” ​​Daisaburo Hashizume Kawade Shinsho 368 pages 2020/12

I summarized the essence.

1. What will happen to the US-China conflict?  Will Trump’s whimsical American unilateralism end and the former international cooperation return?  I don’t think so.  The US-China confrontation also supports the mainstream Republicans and Democrats.  Because it is an American national policy.  No matter how much President Biden has a connection with a Chinese company or goes deep into China, he will not overturn the consensus of the US business community, the State Department, and the Pentagon.  The consensus is to get rid of China.

2. China’s economic scale will continue to grow, and if all goes well, China’s GDP will be about 2.7 times that of the United States (calculated by purchasing power parity) by 2050.  Even if it reaches this size, the per capita national income is about 70% of that of the United States.

3. American policy makers have thought that if China becomes richer, it will be open, the country will be free, and it will not be a threat to foreign countries.  But that change didn’t happen.  Chinese companies backed by the Chinese Communist Party are not ordinary companies.  There is no independent board of directors, and profits are ignored.  Some international students and workers bring out intellectual property rights.

4. “Socialist market economy” means that economic liberalization is promoted, but political democratization is not promoted.  It separates economic and political reforms.

5. China is protecting its core interests.

6. There are two underlays in Marx’s conception of “Capital Theory”. One is Hegel’s dialectical philosophy. Hegel’s “Phenomenology of Spirit” is pierced by the logic of dialectic, Spinosa, Leibniz, Kant.  Based on this, we have established a philosophical system that includes the dynamism of civil society and the nation.

7. The other is Adam Smith, Ricardo’s economics.  It was the most advanced scientific theory system at that time.  Marx’s “Capitalism” captures the essence of the capitalist economy based on an excellent mathematical model.

8. Why is Marx useful in elucidating the essence of modern China?  Marx’s theory has unique analytical tools not found in ordinary economics.  First of all, it focuses on class conflict.  Class conflicts are non-reconciling and cannot be unraveled.  Second, it reveals that the root of the class lies in private property.  Private property brings contradictions, conflicts and inequality.  Third, it reveals the relationship between the market and state power.  The essence of state power is a class oppression device and a violence device.

9. The Chinese Communist Party does not call it “capitalism.”  It is called socialist “market economy”.

10. Confucianism is a universalist idea.  Universalism is the idea that all human beings should obey their principles.  I think that the effect will extend to all humankind.  Not only the Han Chinese, but various ethnic groups should act according to the principles and ideas.

11. The Chinese Communist Party is a system in which people dominate people.  It is a system without principles, laws and rules.

12. In terms of economic scale alone, China is about to overtake the United States.  Economic power is the foundation of military power, diplomatic power, and the total power of the nation.  It is not easy for the United States to maintain its hegemonic status.  Therefore, there are two moves to be taken.

1. Suddenly brake China’s economic growth and slow it down.  To that end, the Chinese economy should be separated from the international economy as much as possible.

2. Create a national coalition to protect American hegemony.  Specifically, the EU and Japan will set aside, centering on the United States, India, Australia, and Southeast Asian countries will join, and the Islamic countries, Latin American countries, and African countries will also loosely cooperate to form a coalition of the willing.

『入門 人間の安全保障』 長 有紀枝  中公新書 304ページ 2021・1 増補版発行

エッセンスをまとめました。

1・1994年、国連開発計画によって「人間の安全保障」が提唱された。国家ではなく、一人ひとりの人間を対象とするこの概念は、頻発する紛争や暴力、世界を覆う貧困や飢餓からの自由を目指し、国際社会のキーワードとなった。

2・「人間の安全保障」は、インド出身の経済学者でアジア初のノーベル経済学賞受賞者でもあるアマルティア・センが唱えたケイパビリティ(潜在能力)論を下敷きに国連開発計画が提唱した。

3・近代の主権国家システムの歴史を通じ、互いに競合する三つの思想的伝統が存在してきた。すなわち、国際政治を闘争状態とみなすポップス的(あるいはリアリスト的)伝統、潜在的な人類共同体が国際社会においても機能していると見るカント的(あるいはコスモポリタン的)伝統、国際政治は国際社会の枠内で発生するとみなすグロティウス的(あるいはインターナショナリスト的)伝統の3つである。

4・「人間の安全保障」とは、「人びと一人ひとりに焦点を当て、その安全を優先するとともに、人びと自らが安全と発展を推進することを重視するする考え方」(緒方貞子)。

5・人間の安全保障の展開者を「人権・開発派」、「社会学派」、「地球統治論」の三波に分類。

6・カナダ政府は「恐怖からの自由」の重点分野として、武力紛争下における人間の保護、平和支援活動、紛争予防、ガバナンスと説明責任の醸成、公共の安全確保を掲げている。

7・「人間の安全保障」の定義を「人間の生にとってかけがえのない中枢部分を守り、すべての人の自由と可能性を実現すること」とした。

8・「人間の安全保障」なしに。「国家の安全保障」は実現することはできないし、「国家の安全保障」なしに「人間の安全保障」は実現できない。そもそも政府は、「人間の安全保障」の二つの重要原則、保護と能力強化の内、保護の主体である。緒方貞子は、「保護」とはすなわち「統治」の強化であり、人々の基本的な権利と自由、尊厳を守るために、司法や行政制度の整備、政府機関の能力向上を図るものだとしている。

9・自分が「知らない」ということを知り、認め、意識し、常に「問い」を持ち続けようとする姿勢が、「人間の安全保障」を考えるには、何より重要である。

10・何かできる人は、自分のできる身近なことから始めること。今、そうゆう状況にない人は、世界の動きにせめて関心を持ち続けること。世界を変えることができないとしても、自分の無知を意識し、絶えず「ここ」ではない「どこか」にいる人々の生活や困難に思いを馳せ、想像すること。

11・長い歴史、そして広い世界の中で、なぜ自分が「今」「ここ」にいるのかという意味を問い続けること、私は、これらのことが、世界を変える一歩につながると信じる。

“Introduction to Human Security” Yukie Osa, Chuko Shinsho, page 304, 2021 ・ 1 supplementary edition issued

I summarized the essence.

1. In 1994, “Human Security” was advocated by the United Nations Development Program.  This concept, which targets each and every human being, not the nation, has become a keyword of the international community, aiming for freedom from frequent conflicts and violence, poverty and hunger that cover the world.

2. “Human Security” was proposed by the United Nations Development Program based on the theory of capabilities advocated by Amartya Sen, an economist from India and the first recipient of the Nobel Memorial Prize in Economic Sciences in Asia.

3. Throughout the history of the modern sovereign state system, there have been three ideological traditions that compete with each other.  That is, a pop (or realist) tradition that regards international politics as a state of struggle, a Kant (or cosmopolitan) tradition that sees a potential human community functioning in the international community, and international politics is the international community.  There are three Grotius (or internationalist) traditions that we consider to occur within the framework.

4. “Human security” is “a way of thinking that focuses on each person, prioritizes their safety, and emphasizes their own promotion of safety and development” (Sadako Ogata).

5. Classify human security developers into three waves: “human rights / development”, “social studies”, and “earth governance theory”.

6. The Government of Canada has set the priority areas of “freedom from fear” as protecting humans in armed conflict, peace support activities, conflict prevention, fostering governance and accountability, and ensuring public security.

7. The definition of “human security” is “to protect the central part that is irreplaceable for human life and to realize the freedom and potential of all.”

8. Without “human security”.  “National security” cannot be realized, and “human security” cannot be realized without “national security”.  In the first place, the government is the main body of protection among the two important principles of “human security”, protection and capacity building.  Sadako Ogata said that “protection” is the strengthening of “government”, which aims to improve the judiciary and administrative systems and improve the capabilities of government agencies in order to protect the basic rights, freedoms and dignity of people.  There is.

9. The attitude of knowing, admitting, being aware of what you do not know, and always trying to keep “questions” is the most important factor in thinking about “human security.”

10. If you can do something, start with something familiar to you.  Those who are not in such a situation now should continue to be interested in the movements of the world.  Even if you can’t change the world, be aware of your ignorance and constantly think and imagine the lives and difficulties of people who are not “here” but “somewhere”.

11. Continuing to ask the meaning of why I am “now” and “here” in a long history and in the wide world, I believe that these will lead to a step to change the world.

『歴史を活かす力』出口治明 文藝春秋

311ページ 2020・12

エッセンスをまとめました。

1・不測の事態に直面したとき、私たちが参考にできるのは過去の出来事しかない。今回のコロナ禍でも、14世紀のペストや100年前のスペイン風邪が話題になった。

2・「これはあのケースが近いかも」と考えることで思考や行動のヒントになるからである。逆に過去との違いを知ることも重要である。「その違いの理由はなんだろう」と考えることで、新たな発見につながることもある。

3・歴史は物語でなく科学であるから、「エビデンス、サイエンス、専門的な知見」が何より重要である。

4・歴史を紐解くことで、自分なりの見方や、物差しが生まれる。

5・お金儲けがうまかった日本人は平清盛(1118-81)である。清盛は、今でいう貨幣経済に気づいた。本格的な宋銭の輸入に踏み切った。宋で製造された貨幣の一割ほどが日本に入ってきたといわれている。

6・日本のGDPは、1700年前後には世界シェアの4%程度を占めていたと推計される。現在、GDP(購買力平価ベース)で世界第4位の世界シェアは約4%である。つまり1700年頃の日本は、現在と同じくらいの経済大国であった。

7・日本のGDPがこれほどまでに拡大したのは16世紀に入ってからのことである。大きな理由として、石見銀山(現在の島根県太田市)を始めとする世界屈指の銀山が多数あったこと、織田信長(1534-82)が南蛮貿易を奨励して交易が盛んだったことなどが挙げられる。

8・江戸末期になると、日本のGDPの世界シェアは2%程度と半分以下に落ち込む。これは200年にわたる鎖国の影響である。

9・中国は中国共産党という名のエリート集団が政権を握っているだけで、実態は共産主義国ではない。特にこの半世紀は市場経済をガンガン導入してきた。

10・現在、アメリカに留学している中国のエリートは37万人もいる。アメリカにいる外国人留学生110万人の実に3人に1人。もし本当に共産主義国家なら、これほどの人数がアメリカに留学生して何を学ぶ必要があるのだろう。彼らは市場経済を学んでいる。

11・中国のエリートによる強固な中央集権システムを考え出したのは、ほかでもない秦の始皇帝(在位紀元前221-210)。2300年前に始皇帝が描いたグランドデザインは、現在そのまま生きている。

12・激しい内戦が起こるのは、明確な対立軸があるときである。

13・例えば明治維新は、軍事クーデターによる政権交代にもかかわらず、諸外国の内戦に比べれば、流れた血はわずかであった。それは日本人が決して平和的な人たちだったからではなく、明確な対立軸がなかったからである。

14・産業革命以前に滅びた大帝国のほとんどは、気候変動に伴う諸部族の移動や病原菌の移動が主な原因になっている。

15・歴史に登場する大帝国や覇権国家には、いくつかの共通点がある。ダイバーシティの尊重、身分にとらわれない実力主義、新しい技術の導入。最大のポイントは、合理的でシンプルなグランドデザインを生み出したかである。

16・リーダーとしては織田信長が圧倒的に世界に通用する人物である。金銀銅の三通貨制を設けたり、楽市楽座を実行したり、海外との交易を盛んに行い、ビジネスに関するビジョンをいくつも打ち出した。

17・信長が傑出していたのは、「コレとアレを組み合わせていけば、天下が取れる」という大きなグランドデザインを描けたところにある。

18・古代ローマのリーダーが率先垂範したのは、支配階級がストア派の哲学を信奉していたからである。ストア派は、人間の徳(知恵、勇気、正義、節制)を「自然と合致した性状」と考えた。

19・世界の歴史を見ると、人口が増えた先進国は必ずといっていいほど栄えている。

20・中国の指導者は一貫して、国連を中心とするアメリカのルーズベルト大統領が構想したグランドデザイン(現在の世界秩序)を守ると言明している。

21・ルーズベルト大統領は、戦争終結の一年以上前に戦後の国際金融機構について協議し、米ドルを基軸通貨とする固定相場制、IMFと世界銀行の設立を決めた。国連の設立より国際金融機構の設立を優先したのは、1929年に世界大恐慌が起きたあと、各国がブロック経済圏をつくって第二次世界大戦を招いたという反省からであった。つまりその時点で国際金融面での協調の重要性を誰よりも強く理解していた。

22・過去のパンデミックは平均2年、長くて3年で終わっている。特効薬やワクチンが開発され、ある程度、脅威の度合いが下がれば、すぐに人々はあちこち移動し、人と人、国と国の交流はあっという間に元通りになるだろう。

23・人間の歴史は、大規模な移動や交易によって発展してきたといっても決して過言ではない。

“Power to make use of history” Haruaki Deguchi Bungei Shunju

Page 311 2020/12

I summarized the essence.

1. When faced with an unforeseen situation, we can only refer to past events. In this corona flu, the plague of the 14th century and the Spanish flu 100 years ago became a hot topic.

2. This is because thinking “this may be close to that case” is a hint for thinking and action. On the contrary, it is important to know the difference from the past. Thinking “what is the reason for the difference?” Can lead to new discoveries.

3. Since history is science, not story, “evidence, science, and specialized knowledge” is of utmost importance.

4. By unraveling history, you can create your own perspective and measuring rod.

5. The Japanese who made good money was Taira no Kiyomori (1118-81). Kiyomori noticed what is now called the monetary economy. He embarked on a full-fledged Southern Song import. It is said that about 10% of the money produced in Song has entered Japan.

6. It is estimated that Japan’s GDP accounted for about 4% of the world market share around 1700. Currently, the world’s fourth largest share of GDP (purchasing power parity basis) is about 4%. In other words, Japan around 1700 was as economic power as it is today.

7. It was not until the beginning of the 16th century that Japan’s GDP expanded so much. The main reasons are that there were many of the world’s leading silver mines, including the Iwami silver mine (currently Oda City, Shimane Prefecture), and that Oda Nobunaga (1534-82) encouraged Nanban trade and trade flourished. Can be mentioned.

8. By the end of Edo, Japan’s global share of GDP will drop to about 2%, less than half. This is the effect of the seclusion for 200 years.

9. China is not a communist country, only an elite group named the Chinese Communist Party is in power. Especially in the last half century, the market economy has been introduced.

10. Currently, there are 370,000 Chinese elites studying abroad in the United States. One in three of the 1.1 million international students in the United States. If it really is a communist nation, what do so many people need to study in the United States? They are learning the market economy.

11. It was none other than Qin Shi Huang (reigned 221-210 BC) who came up with a strong centralized system by the Chinese elite. The grand design drawn by Qin Shi Huang 2300 years ago is still alive today.

12. A fierce civil war occurs when there is a clear axis of conflict.

13. For example, in the Meiji Restoration, despite the change of government due to the military coup d’etat, the amount of blood shed was small compared to the civil wars in other countries. It was not because the Japanese were peaceful people, but because there was no clear axis of opposition.

14. Most of the great empires that died before the Industrial Revolution are mainly caused by the movement of tribes and pathogens due to climate change.

15. The great empires and hegemons that appear in history have some things in common. Respect for diversity, status-agnostic meritocracy, introduction of new technologies. The biggest point is whether it created a rational and simple grand design.

16. As a leader, Nobunaga Oda is an overwhelmingly world-class person. He established a three-currency system of gold, silver and bronze, carried out Rakuichi Rakuza, actively traded with foreign countries, and set out a number of business visions.

17. Nobunaga was outstanding because he was able to draw a big grand design that “If you combine this and that, you can take the world.”

18. The leaders of ancient Rome took the lead because the ruling class adhered to the Stoic philosophy. The Stoics considered human virtues (wisdom, courage, justice, temperance) to be “characteristics in line with nature.”

19. Looking at the history of the world, developed countries with increased populations are almost always prosperous.

20. Chinese leaders have consistently stated that they will keep the grand design (current world order) envisioned by President Roosevelt of the United States, centered on the United Nations.

21. President Roosevelt discussed the post-war international financial institutions more than a year before the end of the war and decided to establish a fixed exchange rate system based on the US dollar, the IMF and the World Bank. The reason why the establishment of the International Financial Organization was prioritized over the establishment of the United Nations was due to the reflection that each country created a block economy zone and invited World War II after the Great Depression in 1929. In other words, at that time, he understood the importance of international financial cooperation more than anyone else.

22. Past pandemics have averaged two years, with a maximum of three years. As soon as a silver bullet or vaccine is developed and the threat is reduced to some extent, people will move around and exchanges between people and between countries will be restored in no time.

23. It is no exaggeration to say that human history has been developed through large-scale movement and trade.

『新渡戸稲造 人格論と社会観』 谷口 稔 262ページ 2019・4

エッセンスをまとめました。

1・明治期、「人格」ということを人間形成の主眼に置いた人物がいた。新渡戸稲造である。新渡戸が生涯にわたって力を注いだのは、人格をいかに形成するかであった。新渡戸は、教育者としての評価が高いがが、その出発点は、農業経済学であり、台湾への植民政策、そして国際連盟の事務局次長としても活躍し、その活動範囲は多岐にわたる。

2・新渡戸は、植民を開発の延長線上に見ており、植民の終極目的を「文明の進歩」に置いていた。この点は人種平等を説くクエーカーの思想ともつながる。

3・新渡戸は「武士道」の説明を「義」から始めている。「義」はすべての根源になるものであり、「仁」と「智」と「勇」に支えられると述べている。新渡戸は、「武士道」の徳目の最上位に「忠」を置いた。「忠」は武士が最も希求した「名誉」のために行われるものであった。

4・新渡戸の関心は武士道にあったのではなく、日本民族の文化、思想、その考え方や生き方の中にあるものを大切に掘り起こし、そこにある生命をさらに前向きに新しい価値現実への歴史形成力たらしめることだったといってもいいにではないかと思う。

5・彼は平凡なる民衆をして本当に人間らしい人間として互いに尊びあえる平和の民として自覚的たらしめる『平民道』の形成・確立に努めた。

6・新渡戸はキリスト教信仰の絶対性は保持しながらも、東洋思想を切り捨てない方法で真理を採り入れる道を探っていた。

7・クエーカーは、人種や階級、性別の区別なく、万人に「内なる光」が宿っていることを信じ、直接、神と交る事を重視している派である。クエーカーにひかれたもう一つの理由は、クエーカーの説く「内なる光」を「宇宙意識」と関わらせて理解したことである。「宇宙意識」とは「偉大な宇宙に融合でき、また、すべてのものに充満している生命の拍動を感じとることのできる段階」である。

8・新渡戸は、教育の目的をどこに置いていたのか。第一は、「職業のための教育」である。第二は、「道楽のための教育」である。学問は楽しいという観念を与えたいと新渡戸は言う。第三は「装飾のための学問」である。新渡戸の著書には実に歌が多い。第四は、「真理の研究」である。第五は、「人格を高尚にすること」である。

9・知識の注入だけではない幅広い人間関係を有した人間味のある教育である。

10・一般教養は教育の遠心力であり、専門教育は求心力である。両者の正しい調和のとれた協力によってはじめて、人は均衡のとれた精神形成が期待できる。

11・新渡戸の教育理想は一言にして尽くせば人間を作ることにあった。その人間は神ではなく、また法律人、政治人、経済人、技術人というように機能的な片輪の人間ではなく、それ以前に完全なる人間つまり『全人』でなければならない。

12・新渡戸は、「自由」を重んじる自由教育家の範疇に入る。自由な教育とは、強権的画一的教育の反対語である。あらゆる生徒を予め定められた一定の型に育て上げるということは、人間のもつ自由を制約するものである。各人は何らかの善きものをその内に有しており、教育者としての任務はこの善きものを引き出すことにある。

13・新渡戸の人間形成のベースには、縦軸と横軸があるが、縦軸は天との交流、横軸は社交性が基軸となっている。横軸の社交性は、人間形成にとって欠かすことのできないものとして新渡戸は位置付けている。

“Nitobe Inazo: Personality Theory and Social View” Minoru Taniguchi, page 262, April 2019

I summarized the essence.

1. In the Meiji era, there was a person who focused on “personality” in human formation.  Nitobe Inazo.  What Nitobe focused on throughout his life was how to form his personality.  Nitobe is highly regarded as an educator, but his starting point is agricultural economics, and he is also active as a colonial policy for Taiwan and as the deputy secretary general of the League of Nations, and his range of activities is wide-ranging.

2. Nitobe saw the colony as an extension of development, and set the ultimate purpose of the colony as “progress of civilization.”  This point is also linked to Quaker’s idea of ​​preaching racial equality.

3. Nitobe begins the explanation of “Bushido” with “righteousness”.  He states that “righteousness” is the root of everything and is supported by “jin,” “wisdom,” and “courage.”  Nitobe placed “Loyalty; at the top of the Tokume of “Bushido”.  “Loyalty” was performed for the “honor” that the samurai most sought.

4. Nitobe’s interest was not in Bushido, but in digging up what is in the culture, thought, way of thinking and way of life of the Japanese people, and making the life there even more positive and forming a history of new value reality.  I think it can be said that it was a force.

5. He sought to form and establish a “commoner way” that would make the ordinary people conscious as peaceful people who respect each other as truly human beings.

6. Nitobe was looking for a way to adopt the truth in a way that did not cut off Eastern thought while maintaining the absoluteness of the Christian faith.

7. Quaker is a faction that believes that everyone has “inward light” regardless of race, class, or gender, and attaches great importance to direct interaction with God.  Another reason I was drawn to Quaker was that I understood Quaker’s “inward light” in relation to “cosmic consciousness.”  “Cosmic consciousness” is “the stage where you can fuse with the great universe and feel the pulsation of life that fills everything.”

8. Where did Nitobe put the purpose of education?  The first is “education for the profession”.  The second is “education for hobby”.  Nitobe says he wants to give the idea that learning is fun.  The third is “Scholarship for decoration”.  There are many songs in Nitobe’s books.  The fourth is “study of truth.”  The fifth is “to make the personality noble.”

9. It is a human-like education with a wide range of human relationships, not just the injection of knowledge.

10. General education is the centrifugal force of education, and specialized education is the centripetal force.  Only with the correct and harmonious cooperation between the two can one expect a balanced spiritual formation.

11. Nitobe’s educational ideal was to create human beings in a nutshell.  The human being is not a god, nor is he a functional one-wheeled human being such as a lawyer, a politician, an economic man, or a technician, but before that he must be a perfect human being, the “whole person.”

12. Nitobe falls into the category of free educators who value “freedom”.  Free education is the opposite of powerful uniform education.  Raising every student into a predetermined pattern limits human freedom.  Each person has some good thing in it, and his mission as an educator is to bring out this good thing.

13. The base of human formation in Mitobe has a vertical axis and a horizontal axis, but the vertical axis is based on interaction with the heavens and the horizontal axis is based on sociability.  Nitobe positions the sociability on the horizontal axis as an indispensable part of human development.

『新渡戸稲造のまなざし』 三島徳三 北海道大学出版会 202ページ 2020・4

エッセンスをまとめました。

1・知識よりも見識、学問よりも人格を尊び、人材よりは人物を養成

2・人格形成の根底は、人間は何のために生きるかという内省と、社会で生活する人間としての道徳がなければいけない。

3・新渡戸のインターナショナリズムの根底には「共存と寛容」の思想があった。

4・教育目標である「学問よりも実行」は、第一に「読み」「書き」「話す」という日本語リテラシーの習得でである。第二は日常生活に欠かせない技術の習得である。第三は、自制心・協調精神・礼儀などを身につけ、どのような状況の中でも強く生き抜く、自律的人間の育成である。

5・「教えたい」という教師と「学びたい」という生徒の白熱した交錯

6・新渡戸稲造は強い愛国心をもったナショナリストであり、古い言葉で言うならば「憂国の士」である。だが彼は、国の利益を第一とする偏狭なナショナリストではなく、他国のナショナリズムを尊重し、真理と正義を基底とした平和な世界を理想とする国際主義者でもあった。

7・彼が最も力を注いだ仕事は、若き日に、われ太平洋の架け橋たらんと語ったように、世界とりわけ米国に対する「日本及び日本文化」の紹介であった。

8・新渡戸が1919年に『平民道』を著し、個人の自由と平等を説くデモクラシーが、世界の大勢になっていることへの確信を得ていたこと。国際連盟事務次長に就活したことによって、ますます強められていった。

9・真の愛国者にして国際心の持ち主とは、自国と自国民の偉大とその使命を信じ、かつ自分の国は人類の平和と福祉に貢献しうると信じる人である。

10・新渡戸は、愛国者であれば外国とくに地理的に近いところ(ここでは朝鮮・中国)を愛さなければならず、排外主義などもってのほか、と考えていたことが分かる。

11・同時に国際心を持つのは大事だが、そのためには、まず自分の国のことをよく知り、祖国に根を下ろした行動をすること、そのうえで世界に目を向け、この国がどのようにして人類の平和と福祉に貢献できるのか、考えるべきとするのである。また世界を知れば、日本のことをさらに良く知ることができる、として愛国心と国際心の相互作用を指摘するのだが、文脈から言って、「はじめに愛国心ありき」であることは明らかであろう。

12・真理と正義とは、最大の国益よりも大である。

13・自分の国に奉仕してこそ、国際主義の大義に最もよく奉仕できるのである。他方、ナショナリズムも、国際心を備えてこそ、最もよく自分の国の利益を進め、名誉を増すことができるのである。

14・直感力と選択的模倣

15・鋭敏な知覚力と現実主義

“Looking at Nitobe Inazo” Tokuzo Mishima Hokkaido University Press, page 202, 2020/4

I summarized the essence.

1. We value insight over knowledge, personality over scholarship, and train people over human resources

2. The basis of personality formation must be introspection of what human beings live for and morality as human beings living in society.

3. At the root of Nitobe’s internationalism was the idea of ​​”coexistence and tolerance.”

4. The educational goal of “execution rather than academics” is the acquisition of Japanese literacy of “reading,” “writing,” and “speaking.”  The second is the acquisition of skills that are indispensable in daily life.  The third is the development of autonomous human beings who acquire self-control, cooperative spirit, etiquette, etc. and survive strongly in any situation.

5. A heated mix of a teacher who wants to teach and a student who wants to learn

6. Nitobe Inazo is a nationalist with a strong patriotism, and in old words, he is a “senior of the gloomy country.”  But he was not a narrow-minded nationalist who puts national interests first, but an internationalist who respected the nationalism of other countries and idealized a peaceful world based on truth and justice.

7. His most focused work was to introduce “Japan and Japanese culture” to the world, especially the United States, as he said at a young age as a bridge to the Pacific Ocean.

8. Nitobe wrote “Heimindo” in 1919, and was convinced that democracy, which preaches individual freedom and equality, has become a large number in the world.  He was further strengthened by his appointment as Deputy Secretary-General of the League of Nations.

9. A true patriot and an international minded person is one who believes in the greatness of his country and his people and their mission, and that his country can contribute to the peace and well-being of mankind.

10. It can be seen that if you are a patriot, you must love foreign countries, especially geographically close places (here, Korea and China), and think that you have xenophobia.

11. At the same time, it is important to have an international spirit, but to do so, first get to know your country well, take actions rooted in your homeland, and then look to the world and how this country will do.  We should consider whether we can contribute to the peace and welfare of humankind.  He also points out the interaction between patriotism and internationality, saying that if you know the world, you can know more about Japan, but from the context, it is clear that “patriotism is the first thing to do”.  ..

12. Truth and justice are greater than the greatest national interest.

13. Only by serving your own country can you best serve the cause of internationalism.  On the other hand, nationalism can best promote the interests of its own country and increase its honor only if it has an international spirit.

14. Intuition and selective imitation

15. Sensitive perception and realism

6月 05

1 · 2016 was a year of change, a year of high uncertainty. The UK ‘s withdrawal from the EU, the emergence of the new president of Trump, contrary to US forecasts.
2 · Amid such geopolitical changes, it is necessary to construct a ground design for the stability and peace of East Asia, a grand design strategy.
3 · The problem of the dismissal of the president of South Korea, which is a distant country nearby, and a large-scale demonstration that is unimaginable are spreading mainly to young people.
4 · Territorial issue of the Senkaku Islands and the Spratly Islands in China, slowing economic growth rate, the adverse effect of one child policy. 5. Despite Russian President Vladimir Putin coming to Japan, the return of the Northern Territory is not realized. Large-scale economic development and cooperation of the Northern Territories will progress but they seem to proceed at the pace of Russia. The strength of President Putin ‘s power and presence will move with the intention of Russia on the Middle East problem and the Ukraine problem.
6 · In North Korea, four years have passed since the death of General Kim Jong Il. Kim Jong Il’s successor, Kim Jong Il, is working on nuclear development and missile development and has makde the experiment successful. The presence of North Korea, which is advancing military hegemony within Northeast Asia, is increasing.
7 · US playing cards The next president’s foreign policy is direct negotiation by bilateral pragmatism. He said that it can be said that direct negotiations can produce results on the North Korean problem. The ministerial personnel of the Trump regime is centered on the heavy economic and military hardliners. It is thought that it shifts from international collaborationism to domestic single countryism. The krealization of the TPP originated in the United States was blocked by the United States. Anglo – Saxon ‘s globalization is undergoing a trend towards anti – globalization by Anglo – Saxon.
8 · There are four patterns of security. It is cooperative security advocating the importance of hard power of stable hegemony, power balanced type, collective security, economic cooperation and cultural exchange. Security is formed by combining these four patterns.
9 21st century white campus, I will consider the East Asia Grand Design concept which draws the dream and Roman peace concept in East Asia. Provide abundant and excellent workforce in China, funds and technology through Asian Infrastructure Development Bank, Korea’s financial and technical capabilities, abundant natural resources in Russia in the Far East, rare and rich natural resources in Mongolia, rich natural resources in North Korea A spontaneous economic sphere concept is established by coordinating comprehensively with abundant and excellent workforce and abundant natural resources.
10 · New President Trump plans to promote the development of large-scale infrastructure for the creation of jobs in the US while utilizing government funds as well as private funds. It is a concept of infrastructure development by the dispatch of fiscal policy. Practice infrastructure development with similar fiscal policy to East Asia. The objective is cooperative security through infrastructure development.
11 · The military tension is rising on the 38th line of the Korean Peninsula, such as the difference in the development stage of the economy, the conflict of ideology, the division of the North-South morning game. How do we find common points of coincidence between countries and countries that conflict in such geopolitical tension?

In the Northeast Asia where the Cold War structure still remains, if we promote large-scale infrastructure development, it seems likely that the economic sphere where all the countries of the parties countries transcending conflict and conflict become win-win will be established

13 · If conflicts and warfare occur in this area, there is the possibility that it will be the third world war that South Korea, Japan and the United States will confront China, Russia, North Korea. If conflict occurs, it will lead to disastrous consequences. In addition, huge funds are needed for reconstruction assistance.

14 · Mr. Bhatros Gari, secretary general of the United Nations, announced “Issues for Peace” in early 1990. Preventive diplomacy, peacekeeping, peacebuilding, peacebuilding are also four. Preventive diplomacy to prevent disputes. For example, an excellent dentist treats it so that it does not become a tooth decay. A bad dentist pulls a decayed tooth like a surgical operation, when a conflict occurs, work is centered on maintaining peace and peace building. Discussion and consultation with the parties to the conflict are lrepeated to maintain and build peace.

15 · If you see the night view of Northeast Asia from NASA’s spaceship, North Korea is darker than Korea. It clearly shows the difference between the power shortage and the development stage of economic activity. Construct railway networks, roads, natural gas pipelines, powerless grids and information networks across the border in this region. Trust building is established by promoting economic exchange.

16 · AIIB led by China is moving. The World Bank was built for the purpose of I multilateral cooperation as a product of World War II. It is necessary for the Asia-Pacific mechanism to complement the World Bank, the infrastructure development organization of people in the West, 70 years after the war. Manila has Asian Development Bank, which Japan and the United States take the initiative.

17 · If China-led AIIB and Japan-led ADB are integrated, a financial mechanism comparable to the World Bank will be established which is the basis of full-fledged infrastructure development in East Asia. Promote development of Northeast Asia with high uncertainty through the mechanism of this multilateral cooperation.

18 · The United States is not a member of AIIB. The United States has a movement to join the AIIB by the inauguration of the new administration. Although the confrontation structure between the United States places restrictions on the accession of AIIB to the United States, if it is judged as pragmatism that infrastructure development will be advantageous to the US government and the US company, it will become full-fledged of AIIB in the United States.

19 · Japan is not a member of the AIIB because of the hegemony of China, but as it is, an important player Japan will fall to the existence outside the mosquito net.

20 · It is believed that the United States will appeal to the expenses of the US military stationed in the US and the burden of consideration budget. The peace of power balance that has been maintained by the Japan-U.S. Alliance is a

5月 05

平成30年12月23日~24日(2日間)
京都大学 経済学部
セミナー開催 13:00-16:00
テーマ:東アジアのグランドデザイン 経済協力と協調的安全保障 京都大学に留学している韓国、中国、欧米の学生、約20人と世界の欧米アジアの3極経済構造の中で、21世紀の経済成長が最も期 待されているアジアにおいて、如何なる経済発展の潜在性があるか、また軍事による安全保障を代替する経済協力を主眼とした協調 的安全保障について英語で意見交換がなされた。

京都大学 経済学部 大学院講義
1・2016年は変化の年、不確実性の高い年であった。英国のEU離脱、米国の予測に反するトランプ新大統領の登場。
2・このような地政学的変化の中で東アジアの安定と平和のためのグランドデザイン、グランドデザインストラテジーを構築する必要がある。
3・近くて遠い国である韓国の大統領の罷免問題、想像を絶する大規模なデモが若者中心に広がっている。
4・中国の尖閣諸島や南沙諸島の領土問題、経済成長率の鈍化、一人っ子政策の悪影響。5・ロシアのプーチン大統領が来日したにもかかわらず北方領土の二島返還も実現されなかった。北方領土の大規模な経済開発・協力進展するもロシアのペースで進むようである。プーチン大統領の力・存在感の強さが中東問題、ウクライナ問題をロシアの意向で動くだろう。
6・北朝鮮においては金正日総書記の死後4年が経過。後継者の金正恩総書記は、核開発とミサイル開発に取り組み実験を成功させている。北東アジアの中で軍事的な覇権を進めている北朝鮮の存在感が、増している。
7・米国のトランプ次期大統領の外交方針は、二国間のプラグマティズムによる直接交渉である。北朝鮮問題については直接交渉で成果をあげるとことが可能でると述べている。トランプ政権の閣僚人事は、経済界の重陣、軍事的強硬派が中心である。国際協調主義から自国中心の一国主義に移ると考えられる。アメリカ発案のTPPはアメリカによって実現が阻止された。アングロサクソンが推進したグローバリゼーションがアングロサクソンによって反グローバリゼーションに潮目が変化しつつある。
8・安全保障には4つのパターンがある。それは、覇権安定型のハードパワー、勢力均衡型、集団的安全保障、経済協力や文化交流の重要性を唱える協調的安全保障。これら4パターンの組み合わせによって安全保障ooが形成される。
9・21世紀の白いキャンパスに夢とロマンの平和構想を東アジアに描く東アジアグランドデザイン構想について考察する。中国の豊富で優秀な労働力、アジアインフラ開発銀行を通じた資金と技術力の提供、韓国の資金力と技術力、極東ロシアの豊富な天然資源、モンゴルの希少で豊かな天然資源、北朝鮮の豊富で優秀な労働力、豊富な天然資源を相互補完的にコーディネートすることにより自然発生的な経済圏構想が成立する。
10・トランプ新大統領は、米国内における雇用創出を目的とする大規模なインフラ開発を政府資金のみならず民間資金も活用しながら推進する計画を立てている。財政政策の出動によるインフラ開発構想である。これと類似した財政政策によるインフラ開発を東アジアに実践する。目的はインフラ開発を通じた協調的安全保障である。
11・経済の発展段階の相違、イデオロギーの対立、南北朝戦の分断など朝鮮半島の38度線を境に軍事的緊張が高まっている。このような地政学的緊張の中で対立する国と国の間でいかにして共通の利益の合致点を見いだすのか。
12・冷戦構造が未だ残存する北東アジアにおいて、仮に大規模なインフラ開発を推進することによって、対立や紛争を超越した当事者国すべての国々がwin-winとなる経済圏構築が成り立つのではないだろうか。
13・もしこの地域で紛争や戦争が発生すれば、中国、ロシア、北朝鮮に対して韓国、日本、アメリカが対立する第三次世界大戦となる可能性もある。紛争が発生すれば悲惨な結果を導く。また復興支援にも莫大な資金が必要となる。
14・国連の事務局長であったブトロス・ガリ氏は1990年初頭に「平和への課題」を発表した。予防外交、平和維持、平和構築、平和建設も四つである。予防外交を紛争を未然に防ぐ活動。例えば優れた歯医者は虫歯にならないように治療する。悪い歯医者は虫歯を外科手術のように抜く、紛争が発生すれば平和維持や平和構築も仕事が中心となる。紛争の当事者との話し合いや協議を重ね平和を維持、構築するのである。
15・NASAの宇宙船から北東アジアの夜景を望めば北朝鮮は韓国に比べ暗い。電力不足や経済活動の発展段階の相違が明確にわかる。この地域に国境を超えた鉄道網、道路、天然ガスパイプライン、電力網、情報網を構築する。経済的交流が進むことにより信頼醸成が構築される。
16・中国主導のAIIBが動き出している。世界銀行は第二次世界大戦の産物として多国間協力を目的に構築された。戦後70年を経て欧米中人のインフラ開発機構である世界銀行を補完するアジア太平洋における機構が必要である。日米が主導権を握るアジア開発銀行がマニラにある。
17・中国主導型のAIIBと日本主導型のADBが統合されれば本格的な東アジアにおけるインフラ開発構想の基盤となる世界銀行に匹敵する金融機構が成立する。この多国間協力の機構を通じて不確実性の高い北東アジアの開発を推進する。
18・アメリカはAIIBに加盟していない。アメリカは新政権発足によってAIIB加盟の動きもある。米中の対立構造が米国のAIIB加盟に制限を加えているのだが、インフラ開発によって米国政府や米国企業にとって有利となるとプラグマティズム的に判断されると米国のAIIB加盟本格化する。
19・中国の覇権を警戒して日本がAIIBに加盟していないのだが、このままでは重要なプレーヤー日本が蚊帳の外の存在に落ちてしまう。
20・米国が駐留米軍の費用、思いやり予算の負担増しを訴えると考えられる。日米同盟によって維持されてきた勢力均衡の平和が分岐点にさしかかっている。

4月 05

Today’s lecture looks at 150 years of modern history, grasps the rhythm of history, and considers modern Japanese coordinate axes.
1 · Mass media is a message of the public that reflects the modern society. History is also the message of the pioneers who survived that era. I think that there is a universal law in the message of history.

2. By deciphering the message of history, we can objectively observe the swinging present age and at the same time vaguely see the future scenario to come.

3. Considering the history of humanity as millions of years, we think that in the next hundreds of years, hundreds of millions of years, we will survive. The thousands of years of civilization are relatively short periods of time, considering the millions of years of humanity that continues endlessly.

4. History is a mirror that illuminates the future. The near future is something that you create yourself.

5 Arnold Toynby 1889-1975 British historian
First, Toin Bee denies a historical view centered on the nation, and presents a historical view centered on a civilized society. Toin Bee defeats the superiority of Western European civilization, while being a first generation civilization: Sumer, Egypt, Minos, Indus, Indé, 殷, Maya, Andes, Second Civilization: Hellenic (Greece-Rome), Syria, Hittite, Babylonia, India Try to describe, from a world-historical point of view, China, Mexico, Yucatan, and the third generation civilization Europe, Greek Orthodox Christianity, Russia, Iran, Arab, Hindu, Far East, Japan, Korea, more than 21 civilizations . Toynbee thought that the civilizations up to this third generation were historically a parent-child relationship, and that civilization would shift from generation, growth, decline, dismantling to the next generation of civilization.

6 · While Toynbee is based on such a historical perspective, civilization is caused by two conditions of external natural and human environment and creative leaders, and challenges of climate change, natural environment, war, ethnic migration and population growth Grow in response to However, civilization will begin to weaken and decline by failing to respond to challenges. So the leader loses the ability to respond to new situations, the society will not follow the leader and the unity will be lost. In the end, the progress of internal divisions strengthens the power for leaders, and as a result, the public formulaizes that the civilization is dismantled through rebellion by the proletariat.

7. Arnold Toynby’s “Study of History”
A philosophical view through the historical and cultural background
Toin Bie is a research director of the Royal Institute of International Affairs in the United Kingdom over the course of 30 years from 1925 to 54, the rule governing the historical process of the emergence, growth, decline, and dismantling of existing civilizations. Studied. I applied it and analyzed the present condition from the viewpoint of unity, sustainability, concurrency and simultaneity of civilization.

8 ・ As a specific example, Toin Bie analyzes that the experience that the 1914 World War brought to the European civilization and the experience that the 431 BC Peloponnesian war brought to the British civilization are simultaneous, and also the Manchurian Incident outbreak In doing so, they made the insight that it was the fate of Carthage who fought against the Roman Empire on the significance of Japan’s responsibility.

9 ・ From Invy’s point of view, the period in which civilization was created is only a short period when viewed from the length of human history, and we reach the idea that humanity repeats the same thing in the thousands of years of that civilization.

10 · By applying Toynbee’s ideas as think tank activities, it is thought that a more reliable concept will be created. The following is a list of readings from Toynbee’s history studies, with particular emphasis on suggestions.

11. By thinking of the present as a far-off past event, we can calmly look at the synchronicity with the past times in the history. Look at history in a binocular manner. History is not just a collection of facts, it is revelation.

12. The academic distinction between history and social sciences is coincidental, and this traditional barrier must be broken and thrown into integrated research on human issues.

13. By helping fellowships belonging to different civilizations and understanding each other’s history, it is possible to find out the common achievements and common property of all humanity and lessen their hostility.

14. It is acknowledged that in the history of a civilization that has fallen, another solution has been found to rectify the situation, even if it has not always been successful. That is the ideal of coordination. It is the League of Nations and the United Nations that the spirit has appeared in the present age. The ideal of this coordination was also the idea of Confucius and Lao Tzu. The goal in politics is to find a middle ground between deadly conflicts and knockouts.

15. In peace coexistence in the form of peace competition, in order to win the other party, it is necessary to take advantage of the other party’s strengths and cover their own weaknesses. Then, mutual approach is performed in such work. This line is a middle line.

16. The United Nations itself is not directly connected to the people of each country in the world. It is connected through the government. We need a UN that leads directly to the people.

17. It is important to create a powerful world government that can impose heavy taxes on rich countries for the benefit of poor countries. If poor people become too provocative or violent, this has to create a state of ineffableness, so we have to find a middle ground.

18. The history of religious war in Western Europe shows evidence that mental problems can not be solved by force. If it is so, there is no way other than solving by force, but solving by creating a new world political system.

19 ・ When looking at history, we find that our point of view is largely determined by the time and place where each of us happened to be born. A person’s view is a view of a specific individual, a specific nation, a specific society. If we want to look at history as it is, we must depart from it, but we must transcend this local view.

20. In the age of nuclear power, human beings must learn to live as a single family if they do not destroy themselves. This is the truth that Japan can learn and convey to others.

21. While the history of civilization is multiple and repetitive, the history of religion is one and seems to be progressive. In Judaism-derived Christianity and Islam, it is important to have a forgiving spirit that one religion is different but one is revelation.

22. As long as we are dealing with mass media, it is as if we were always brainwashed. So I decided to slam shut all the news pages and leave these orders, and often I would like to see the end of things that would hide in the bottom of the situation. That’s when I want to go back to history

Arnold Toynby wrote his study of history in 1966.
It is still a time when the United States and the USSR cut cold war rallies across the Cuban crisis, Kennedy assassination and Khrushchevism, the US Air Force launched a bombing on Vietnam, and China is rushing into a cultural revolution. Japan signed the Japan-Korea Treaty with the South Korean government and was trying to obtain the minimum guarantee of Far East Asia. The whole school association went on a daily demonstration and shouted “American imperialistism, Soviet starringism, Japan-Korea treaty!”

24. It is at this time that McLuhan wrote that “media is the message.”
In a word, Toynbee’s “History study” is “Civilization disappears if it grows too much.”

10 major events of modern history
1 ・ Sepoi Rebellion 1857-59
Rebellion against British rule in India, peasants revolt but fail. British direct governance begins. First war of independence.

2. Meiji Restoration 1867
The philosophers who contributed to the royal republic, the chief alliance, and the reign of the great government were influenced by President Lincoln who won in the Civil War (1861-65).
Iwakura Gumi’s tour of the West in 1871 1 year and 10 months, Ito Hirofumi’s “Hinomaru Speech”, the first Japanese speech by Japanese in English

3-The Sino-Japanese War 1894, the Three Kingdoms Interference 1895
Russia, France, Germany interfere after the conclusion of the Sino-Japanese peace treaty
1902 Japan-British Alliance to Hold Russia into Asia

4. The Russo-Japanese War 1904-5
The Togo Heihachiro defeats the Baltic fleet, the Portsmouth Treaty Komura Kotaro

5. Ito Hirobumi assassination by Harukae Harpin Station Critique of Japanese Imperialism Japan-Korea alliance 1910

6. The Chinese Revolution The Xinjiang Revolution 1911
1924 Sun Asia University Asiaticism Whether to become a dog of Western supremacy or torture of royal royal road, it takes a detailed consideration and careful adoption of the Japanese people

7. Manchurian incident
1931 Kanto army exploded South Manchuan Railway route (Liangyan Lake case), 1932 Litton Survey Team, recommended by the Special Assembly of the League of Nations, Yosuke Matsuoka Right to withdraw from the International Federation 1 hour, 20 minutes without English manuscript
Inazo Nitobe Deputy Director General of the International Federation Bushido

8. Pacific War Pearl Harbor attack December 8th, 1941 Early morning attack the Pacific fleet of Oahu Island Arizona No. 1945 Hiroshima and Nagasaki atomic bombings

9. Korea War 1950-53 Vietnam War 1965-73 US forces bombed North Vietnam, US forces withdrew from South Vietnam, communism, nationalist forces guerrilla activity, Communist containment policy

10. End of the Cold War Collapse of the Berlin Wall November 9, 1989 Soviet Collapse
The terrorist attacks on September 11, 2001, Iraq war 2003, Lehman shock 2008

3月 05

平成30年11月14日
龍谷大学瀬田キャンパス
セミナー開催 15:20-16:50
参加者 龍谷大学学生と留学生 150人
テーマ: 東アジアの平和構築について トインビーの歴史の研究と哲学思想 東アジアも平和構築を考察するためには近代史の歴史を考察するのみならず2500年の哲学思想や歴史学者トインビーが研究した人 類の潜在的な行動や歴史の同時性についての鋭く深い洞察力を養う必要がある。アクティブラーニングの形式で学生が主役となる意 義のあるセミナーが開催された。

歴史のリズムを眺望                           中野 有

 本日の講義は、150年の近代史を眺望し、歴史のリズムを把握し、現代の日本の座標軸を考察する。
1・マスメディアは、現代社会の世相を反映する大衆のメッセージである。また、歴史は、その時代を生き抜いた先人たちのメッセージである。歴史というメッセージには、普遍的な法則があると考える。

2・歴史というメッセージを解読することにより、揺れ動く現代が客観的に観察できると同時に、来るべき未来のシナリオが漠然 と観えてくるものである。

3.人類の歴史を何百万年と考え、今後何百年間、何億年、人類が生き延びると考える。延々と継続する人類の何百万年から考えると文明の数千年は、比較的短い期間である。

4.歴史は未来を照らす鏡である。近未来は自ら創造するものである。

5・アーノルド・トインビー 1889-1975 イギリスの歴史学者
まずトインビーは国家を中心とする歴史観を否定し、文明社会を中心とした歴史観を提示する。トインビーは西欧文明の優位を退けながら、第一代文明であるシュメール、エジプト、ミノス、インダス、殷、マヤ、アンデス、第二代文明であるヘレニック(ギリシア・ローマ)、シリア、ヒッタイト、バビロニア、インド、中国、メキシコ、ユカタン、そして第三代文明であるヨーロッパ、ギリシア正教、ロシア、イラン、アラブ、ヒンドゥー、極東、日本、朝鮮、以上の21の文明を世界史的な観点から記述することを試みる。トインビーはこの第三代までの諸文明は歴史的に概観すると親子関係にあり、文明は発生、成長、衰退、解体を経て次の世代の文明へと移行すると考えていた。

6・トインビーがこのような歴史観に基づきながら文明は外部における自然・人間環境と創造的な指導者の二つの条件によって発生し、気候変動や自然環境、戦争、民族移動、人口の増大の挑戦に応戦しながら成長する。しかし文明は挑戦に応戦することに失敗することによって弱体化をはじめ、衰退に向かうようになる。そこで指導者は新しい事態への対応能力を失い、社会は指導者に従わなくなり、統一性が損なわれる。最後には内部分裂が進むことで指導者は 保身のために権力を強化し、結果的に大衆はプロレタリアートによる反抗を通じて文明は解体されるとトインビーは定式化する。

7・アーノルド・トインビーの「歴史の研究」
歴史的・文化的背景を透徹する哲学的な眼光
トインビーは、英国の王立国際問題研究所の研究部長として1925年から54年まで30年かけて既存文明の生起興亡、則ち文明の発生、成長、衰退、解体という歴史過程を支配している法則を研究した。それを応用し、文明の統一性、持続性、並行性、同時性の観点から現状分析を行ったのである。

8・ 具体例として、トインビーは、1914年の世界大戦がヨーロッパ文明にもたらした経験と、紀元前431年のペロポネソス戦争がイギリス文明にもたらした経験とが同時性があると分析し、また満州事変勃発に際し、日本の責任の重大性についてローマ帝国と戦ったカルタゴの運命であるという洞察を行ったのである。

9・ インビーの視点では、人類の歴史の長さから観ると文明を生みだした期間はほんの短期間であり、その文明の何千年という期間に人類は同じことを繰り返すという考えに達するのである。

 10・トインビーの着想をシンクタンクの活動として応用することにより、より信頼のおける構想が生み出されるように考えられる。以下、トインビーの歴史の研究を読み特に感銘を受けた示唆を列挙する。

11.現在を遠い過去の出来事のように考えてみることにより、歴史上にある過去の時代との同時性を冷静に展望できる。歴史を双眼的に見る。歴史は単なる事実の集積でなく、啓示なのである。

12.歴史と社会科学とがアカデミックに区別されていることは、偶然なことであって、この伝統的な障壁を破って、人間的問題の総合研究に投げ込まなければいけない。

13.異なる文明に属する同胞を助け、互いに他の国民の歴史を理解することにより全人類の共通の成果と共通の財産を見いだし、敵意をいだくことを少なくすることができる。

14.衰退に至った文明の歴史の中に、必ずしも実現することに成功しなかったとしても、事態を収拾する別の解決法が発見されたことが認められる。それが協調の理想である。その精神が現代に現れたのが、国際連盟と国際連合である。この協調の理想は、孔子や老子がいだいた思想でもあった。政治における目標は、致命的な争 いやノックアウト的打撃のあいだの中道を発見することである。

15.平和競争という形での平和共存においては、相手にうち勝つためには相手の長所をとり入れて自分の弱点をカバーしなければいけない。そうすると、そういう作業の中で相互接近が行われる。この線が中道の線である。

16.国連そのものは、世界のそれぞれの国の人民とは直接つながっていない。政府を通じてつながっている。人民に直接つながる国連が必要である。

17.貧しい国の利益のために、富んだ国に重税を課すことができるような強力な世界政府を作ることが重要だ。貧乏な人達があまり挑発的・暴力的になったら、これはどうにもならない状態が生み出されるので中道の道を見つけなければならない。

18.西欧の宗教戦争の歴史の示すところは、精神上の問題は武力によって解決できるものでないことを証拠だてている。そうだとすれば武力解決でなく、新しい世界政治体制を造り出すことによって解決する以外に方途はない。

19・歴史を眺める際に、我々の見地が、たまたま我々のおのおのが生まれた時代と場所によって、大部分決定されていることに気がつく。人の見方は特定の個人、特定の国民、特定の社会の見方である。歴史をあるがままの姿において見ようとするならば、われわれはどうしてもそこから出発するほかないが、この局部的な見方を 超越しなければならない。

20.原子力時代においては、人類は、自分たち自身を滅ぼすまいとすれば、一つの家族となって生活することを学びとらなければいけない。これこそ、日本が学びとり、そして他に伝えることのできる真実である。

21.文明の歴史が複数であり、繰り返しであるのに対して、宗教の歴史は一つであり、前進的であるように思われる。ユダヤ教から派生したキリスト教とイスラム教において、宗教は異なっても啓示は一つであることの寛容的精神が重要である。

22.マスメディアを相手にしているかぎりは、われわれはつねに洗脳されたかのようなのだ。そこで決然とすべてのニュース・ページをバタンと閉じてこれらの順序を離れ、事態の底辺にひそむであろう来し方行く末を、しばし眺めたくなってくる。歴史に戻ってみたいとおもうのも、そういうときである

23・アーノルド・トインビーが歴史の研究を書いたのは1966年である。
 まだアメリカとソ連がキューバ危機とケネディ暗殺とフルシチョフ主義を挟んで冷戦の凌ぎを削り、アメリカ空軍がベトナムへの北爆を開始し、中国が文化大革命に突入していた時期である。 日本は韓国政府と日韓条約を結んで、極東アジアの最低限の保障を手に入れようとしていた。全学連は連日のデモを敢行して「 アメリカ帝国主義反対・ソ連スターリニズム反対・日韓条約反対!」を叫んでいた。

24.マクルーハンが「メディアこそがメッセージなんだ」と書いたのがこの時である。
トインビーの『歴史の研究』を一言でいえば「文明は成長しすぎれば消滅する」ということである。

近代史の10大出来事
1・セポイの反乱1857-59年
インドでイギリス支配に反抗し、農民が反乱を起こすが失敗。イギリス直接統治が始まる。最初の独立戦争。

2.明治維新 1867年
尊皇攘夷、薩長同盟、大政奉還等で貢献した志士達は、南北戦争(1861-65年)で勝利したリンカーン大統領の影響を受けた。
岩倉具視一行の欧米視察 1871年から1年10ヶ月、伊藤博文の「日の丸演説」、最初の英語による日本人の演説

3・日清戦争 1894年、三国干渉 1895年
日清講和条約締結後、ロシア、フランス、ドイツが干渉
1902年 日英同盟 ロシアのアジア進出をけん制

4.日露戦争 1904-5年
東郷平八郎 バルチック艦隊を破る、ポーツマス条約 小村寿太郎

5.安重根による伊藤博文暗殺 ハルピン駅 日本帝国主義批判 日韓同盟 1910年

6.中国の革命 辛亥革命 1911年
1924年 孫文 大アジア主義 西洋覇道の犬となるか、東洋王道の干城となるか、それは日本国民の詳密な考慮と慎重な採択にかかる

7.満州事変
1931年 関東軍が南満州鉄道の路線を爆破(柳条湖事件)、1932年リットン調査団、国際連盟特別総会で勧告、松岡洋右 国際連盟脱退 1時間20分の英語の原稿なしの演説 
新渡戸稲造 国際連盟次長 武士道

8.太平洋戦争 真珠湾攻撃 1941年12月8日 日曜の早朝オアフ島の太平洋艦隊を攻撃 アリゾナ号 1945年 広島・長崎原爆投下

9.朝鮮戦争 1950-53年 ベトナム戦争 1965-73年 米軍が北ベトナムを爆撃、米軍が南ベトナムから撤退、共産主義、民族主義勢力がゲリラ活動、共産主義封じ込め政策

10.冷戦の終焉 ベルリンの壁崩壊 1989年11月9日 1991年 ソビエト崩壊
同時多発テロ 2001年9月11日、イラク戦争 2003年、リーマンショック 2008年

2月 05

1. Globalization (UK: Globalization) is a phenomenon in which social or economic linkages extend beyond the borders of old states and regions, etc. to global scale and cause various changes.
A Global Economic Platform Creates the World The World is Flat Thomas Friedman (New York Times Diplomacy Columnist)
It has made it possible for different people to appear, compete, connect and cooperate in different ways from different places in the world than ever before. That has never been seen in the history of the world.
In the future, wealth will turn to countries, businesses and individuals with education and infrastructure that can bring more people to this new setting. My claim is that this stage will change everything over time. It will be as big an event as Gutenberg’s invention of the printing press.
Asia’s entry here is that the formation of this stage overlaps with the opening of Asia’s three major economies-the huge empires of India, China, and the former Soviet Union-. These three billion people will be able to compete, combine and cooperate more directly, easily and cheaply than ever before, just as the global economic arena has leveled off.
2. Sovereign state system
The sovereign state system, which is the basic framework of the modern world order, has various characteristics that each country aims to establish a national economy (establishment of economic independence), and each country establishes and competes with its own culture, value and ideology. The basis of this system is established in Europe from the 16th century to the 17th century (Westfalia Treaty 1648)
3. International community
The concept of an “international community” (UK: International community) with a link of interdependence between nations, international public interest.
The United Nations (United Nations) is an international organization established under the Charter of the United Nations. The national representative functions the United Nations, which consists of 192 countries. It aims to cooperate for the development of world security and economy and society.
4. Regionalism
The world is made up of a tripolar system of the US, Europe and Asia. NAFTA, EU, ASEAN + 3.
BRICs

12月 05

エッセンスをまとめました。

1・マクルーハン理論の根本にある考え方は、「メディアはメッセージである」ということだ。普通メッセージというと「メディアによって伝達されてきた内容」をわれわれは考えるが、彼は「伝達そのものがメッセージである」と説くのである。

2・従ってメディア自体が人間の考え方を変え、人間の生活様式を変えてゆくことになる。同じ話題でも、それを伝達する媒体によって人間への影響が変わるのだ。

3・ 活字時代の人間は、一時に一つのことだけを見ていた。今は、同時に多様なメッセージを受けつつある。これまでの人間のように単に視覚だけを働かせるのではなく、五官すべてで、同時に多くのメディア・メッセージを受けているのである。

4・メディアを理解するとは、人間自体を理解することである。

5・人間およびその延長はすなわちメディアである。

6・メディアはマッサージなり。メディアというものはマッサージ師のように「人間をもみほぐす」活動的プロセスであって、でき上がった静的な製品ではないとマクルーハンは考えている。

7・過去のわたしのバラバラな体験と貧欲な好奇心が、マクルーハンに出会ったとき、一つのまとまりに変化することができた。私の周囲の人たちは「いったいなにが本職ですか?」と聞くが、わたしは「人間として現代に生きること」と考えてきた。マクルーハン流にいえば、「六十のジョブ(仕事)を総括するロール(役割り)に生きてきた」ということである。

“The World of McLuhan” Kenichi Takemura Kodansha 226 pages 1968/8

I summarized the essence.

1 · The idea underlying McLuhan theory is that “media is a message.” We usually think of “content transmitted by media” in terms of ordinary messages, but he preachs that “transmission itself is a message.”

2 ・ Therefore, the media itself changes the way of thinking of human beings and changes the way of life of human beings. Even in the same topic, the medium that transmits it changes the impact on humans.

3 · People of print age saw only one thing at a time. Now I am receiving various messages at the same time. Like all human beings, they do not just work with vision, but all five officials receive many media messages at the same time.

4 · Understanding media means understanding people themselves.

5 Human beings and their extensions are media.

6 · Media is a massage. The media is an active process like a masseuse who “looks at people,” and McKruhan thinks it is not a static product.

7 ・ My past experiences and my loneliness of curiosity, when I met McLuhan, were able to turn into a single unit. People around me ask, “What is your professional occupation?” But I have considered it as “living as a human being in the present age”. In the McLuhan style, it means that “I have lived in a role that summarizes
2029.1

グローバリゼーションとは何か スティーブ・ジョブズから学ぶ 1.グローバリゼーション( 英: Globalization)は、社会的あるいは経済的な連関が、旧来の 国家や地域などの境界を越えて、 地球規模に拡大して様々な変化を惹き起こす現象である。 グローバルな経済的なプラットフォームが創出 世界は平らだ (The world is flat)トーマス・フリードマン (ニューヨークタイムズ 外交コラムニスト) それはこれまでになかった世界のさまざまな場所から、様々な人々が、様々な方法でそこに登場して競争し、むすびつき、協力することを可能にするようになった。それは世界の歴史にかつて見たことのないこと。  将来、富は、より多くの人々をこの新しい舞台に乗ることのできる教育とインフラを有する国、企業、個人に向かう。この舞台は時がたつにつれてすべてのものを変えてしまうだろう、というのが私の主張。それはグーテンベルグの印刷機の発明と同じくらいに大きな出来事になるでしょう。
 ここにアジアが入ってくるのは、この舞台の形成がアジアの三つの大きな経済——インド、中国、そして旧ソ連の巨大な帝国——の開放と重なる。 これら30億の人々は、グローバルな経済活動の場が平らになったまさにこのときに、かつてないほど、より直接的に、簡単に、安く競争し、結合し、協力することができるよう。 2.主権国家体制 近代世界秩序の基本的枠組みである主権国家体制は、各国が 国民経済(経済的自立性の確立)をめざし、各国が固有の文化や価値、イデオロギーを確立して競いあうという諸特徴をもっている。このシステムの基礎は、16世紀から17世紀にかけてのヨーロッパで確立(ウェストファリア条約 1648年) 3.国際共同体 諸国家の相互依存性という結び付きを持った「国際共同体」( 英: International community)という概念、国際公共利益。 国際連合(United Nations)は、 国際連合憲章の下に設立された国際機構である。国家の代表が192カ国で構成される国連を機能させている。世界の 安全保障と経済・ 社会の発展のために協力することを目的とする。 4.地域主義 世界は米、欧、アジアの三極体制で構成されている。NAFTA, EU,ASEAN+3. BRICs〈ブラジル、ロシア、インド、中国。 東アジアの雁行型発展。日本、NIES(4 tigers), ASEAN
5.世界市民主義、地球益、地球市民、世界連邦 コスモポリタニズム( cosmopolitanism)は全世界の人々を自分の同胞ととらえる思想。世界市民主義・世界主義とも呼ばれる。コスモポリタニズムに賛同する人々をコスモポリタンと呼ぶ。 コスモポリタニズムの発展形態として世界国家構想が挙げられる。これは「人種・言語の差を乗り越えた世界平和には全ての国家を統合した世界国家を建設すべきである」という考え方に立って主張されたもので、カントも主張していた。 第二次世界大戦 末期において成立した 国際連合が戦争抑止力の低いことを痛感した世界の科学者・文化人たちがより強力な世界連邦の形成をすすめることで、世界から戦争を無くしていこうと決意し1946年 ルクセンブルクにおいて「世界連邦政府のための世界運動」を起こした。この運動には バートランド・ラッセル、 アルベルト・アインシュタイン、 アルベルト・シュバイツァー、 ウィンストン・チャーチル、湯川秀樹などが賛同
マーシャル・マクルーハン グローバル・ビレッジ マーシャル・マクルーハン が1962年の著書『グーテンベルクの銀河系』
マクルーハンによれば、電子的な マスメディア(ラジオ、テレビ等にはじまる)によって、それまで人々が コミュニケーション をおこなう障壁になっていた時間と空間の限界が取り払われ、地球規模で対話し、生活できるようになった。この意味で、電子的マスメディアによって地球全土がひとつの村に変貌した。 今日ではグローバル・ヴィレッジ(地球村)といえば主に、 インターネットと World Wide Webを指す。インターネットによって世界中の利用者が相互に連絡を取り合うことが可能になり、コミュニケーションがグローバル化した。同様に、ウェブを介して接続されたコンピュータは、人々の ウェブサイトを相互に結びつける。これによって文化の面でも、社会学的な意味で新しい構造が形成されることになる。
電子メディアを基礎とした「電子的な相互依存」の時代が始まるという。
マクルーハンの主張する論点のうち最も画期的だったのは、電子メディアは文字ではなく、話す・聞くという仕方で情報を伝えている、ということである。彼の考えは明らかに 1950 年代の アメリカのテクノロジーと文化から影響を受けている。実際、彼が好んで例に挙げるのは ジャズ、 ラジオ 、電話といったものだった。
本来の可能性としては、諸問題の解決に貢献する世界規模の フォーラムの形成に寄与し、新しい意味の 世界共同体の時代を切り開くこともできたはずなのである。
100人の地球村

もし、現在の人類統計比率をきちんと盛り込んで、全世界を100人の村に縮小するとどうなるでしょう。その村には・・・  57人のアジア人
 21人のヨーロッパ人
 14人の南北アメリカ人
 8人のアフリカ人がいます  52人が女性です
 48人が男性です   70人が有色人種で
 30人が白人  70人がキリスト教以外の人で
 30人がキリスト教  89人が異性愛者で
 11人が同性愛者  6人が全世界の富の59%を所有し、その6人ともがアメリカ国籍  80人は標準以下の居住環境に住み
 70人は文字が読めません  50人は栄養失調に苦しみ
 1人が瀕死の状態にあり
 1人はいま、生まれようとしています  1人は(そうたった1人)は大学の教育を受け
 そしてたった1人だけがコンピューターを所有しています  もしこのように、縮小された全体図から私達の世界を見るなら、相手をあるがままに受け入れること、自分と違う人を理解すること、そして、そういう事実を知るための教育がいかに必要かは火をみるよりあきらかです。
マーシャル・マクルーハングローバル・ビレッ マーシャル・マクルーハンが 1962年の著書『グーテンベルクの銀河 マクルーハンによれば、電子的なマスメディア (ラジオ、テレビ等にはじまる)によって、それまで人々がコミュニケーションをおこなう障壁になっていた時間と空間の限界が取り払われ、地球規模で対話し、生活できるようになった。この意味で、電子的マスメディアによって地球全土がひとつの村に変貌した。

10月 05

As we combine the above measures and proceed with the physical integration of the region, we should also keep in mind that we are building a system that can be integrated with other outside regions since Northeast Asia is striving to become an “open” symbiotic community.
It is of paramount importance to further development in Northeast Asia by promoting cooperative security on the basis of multilateral economic cooperation, rather than building a collective security based on military-related activities.
It would be possible to draw the most effective plan on international public goods through physical integration. There is existing infrastructure, such as transportation corridors including railways and roads in Northeast Asia. According to conventional development measures such as the UNDP’s country program or Japanese ODA, these development plans have been created mainly on the basis of each country’s focus and priority. However as a new method of developing integrated physical infrastructure effectively, a spatial development plan, which is a comprehensive development plan rather than based on each sector’s development, would be significantly more effective in Northeast Asia.
It would not be cost-effective, provided that various infrastructure plans, without integrating each infrastructure. In this context, it is indispensable to physically integrate infrastructure projects, in order to avoid a duplication or disconnection among the borders. For example, construction of communication optical fiber would be consolidated with construction of natural gas pipelines, electric power lines and existing transportation corridors.
A regional project, such as the Tumen River Development Program, should be promoted for the purpose of not only developing a special economic region, but also facilitating regional integration. Through these regional projects, one can expect to effectively connect cities or special economic zones along borders.
Components of a physical integration
The first major component required for the physical integration of Northeast Asia is a transportation corridor. It is important to rebuild a transportation network that is currently disconnected across the borders. As confrontation in Northeast Asia has been continuing for a long time, there is a lack of smooth transportation. It would be possible to create global transportation networks by rebuilding the disconnected areas such as the borders to North Korea. It would be possible to complete an appropriate global network crossing the Pacific Ocean, the Sea of Japan (the East Sea), Siberian land bridge and/or China land bridge, and the Atlantic Ocean.
The second major component is energy security. The Russian Far East reserves are abundant in natural resources, particularly natural gas, which is expected to be the most reliable energy for the 21st century. The Russian Far East holds approximately 30 percent of the world’s natural gas reserves. For energy security, the Northeast Asia natural gas pipeline project, including the lines from North Sakhalin to Hokkaido, North Sakhalin to Khabarovsk to Kyushu through the Korean peninsula, Yakutsk to China, Irkutsk to Beijing through Mongolia, provides the following benefits in this region in terms of energy security.
Natural gas is the most environmentally friendly energy source. It contributes to reducing acid rain problems in particular by increasing China’s dependence on natural gas than coal. The natural gas pipeline contributes to reducing the dependence on the Middle East, reducing the congestion of tankers crossing the Straits of Malacca. The natural gas pipeline, going through North Korea as a transit, contributes to increased confidence-building measures. A lesson learned during the Cold War in Europe shows that natural gas pipelines from Eastern Europe to Western Europe were never cut.
Northeast Asia needs mutual understanding and interdependence. However one of the major constraints for cooperation in this region is the lack of communication. It is expected that building a telecommunication network and promoting tourism development will help facilitate confidence-building measures through business, social and cultural exchanges.

9月 05

Ford Foundation recently said human security is important in terms of encouraging person-to-person cooperation. Also, I think cooperative security and comprehensive security are important. Security has a lot of linkage between the military corrective security and cooperative security. All Japan has to promote is to realize cooperative security while maintaining the U.S.-Japan security treaty. Probably Japan’s military involvement in this region will be 20 or 30 percent, but a 70 percent effort should be concentrated on the cooperative security framework.
Towards physical integration
The grand design for Northeast Asia is aimed at generating stability and prosperity in the region, and it proposes to build a symbiotic community for achieving that goal. One way to build this symbiotic community is to promote physical integration within the region. The following items can be considered as measures to advance physical integration in Northeast Asia.
The first measure is to build a system of multinational infrastructure within the region as international public property. For maximum effectiveness and efficiency, the infrastructure necessary to enable steady regional development needs to be established beyond consideration of national boundaries. Such multilateral infrastructure should include transportation, energy supply, power sharing, and communication systems. To establish such an effective infrastructure at a national level is difficult; what needs to be done is to plan and implement a well-coordinated system for the whole Northeast Asia region.
The lesson we can learn in relation to such system development is that the railroad transport systems in Northeast Asia were planned and implemented at the national level, and this is now hindering the construction of an efficient rail system for the whole region. For example, while the rail track width for Russia and Mongolia is 1,524 mm, for China and North Korea it is 1,435 mm. For this reason, transshipment is required between China–Mongolia, China–Russia, and North Korea–Russia, and this is an obstacle to integration of a regional transport system (combined tracks with four rails have been introduced in some border areas and access to ports has been improved). In building a multinational infrastructure system, we must aim at the construction of an integrated regional system that allows for the efficient use of people, goods and resources in the region.
The second measure is to design and develop the infrastructure facilities of different sectors in an integrated manner. For example, it is more efficient to construct communication cables, power lines and natural gas pipelines in combination, so these facilities should be designed and implemented under a comprehensive regional infrastructure development plan.
The third measure is to achieve infrastructure integration through blanket development of certain areas and their communities. From this perspective, for example, the Tumen River comprehensive development plan can be reassessed and renewed with a new concrete plan. Furthermore, other plans for regional integration include the integration of surrounding areas along development axes (e.g., creating and expanding feeder roads from trunk roads) and promoting strongholds of development that cut across international borders.
The fourth measure deals with the integration of the “soft” components of infrastructure. For example, when a new transport system develops, there is a need for immigration, customs and quarantine systems to be developed as well. Moreover, what is called for is the development of an extensive public health and disease prevention system as well as an emergency medical system that can extend beyond national borders.
The fifth measure is the integration and coordination of research and development and capacity-building programs. In addition to promoting the industrial network and the development of the environmental network, the integration of capacity-building programs, such as higher education and technical and vocational training (including distance education via the Internet) may also be advanced.

7月 05

The objective of the grand design is to create ideal development scenarios and also to create economic spheres like symbiotic communities we can share, while utilizing physical integration to build the national gas pipeline, international public transportation, telecommunication and so on. The largest hydropower dam at the Yalu River running between the border of North Korea and China was built more than 60 years ago and provides energy to North Korea and China.
As Japan had this kind of technology before the Second World War, I recommend bringing international public goods beyond the borders through multilateral cooperation. When we look at a picture of North Korea taken by satellite at night, we can see how North Korea is suffering from an energy crisis. The northern part of the Korean Peninsula is almost completely dark. We can see the constant light of international transportation corridors such as the Siberian railways. There are nine major international transportation corridors in Northeast Asia. But unfortunately, there are no appropriate connections beyond the borders.
Natural gas is the most environmentally friendly energy in the world. Russia and the Far East including west and east Siberia have 20 percent of the natural gas reserves in the world. China has been heavily dependent on coal for more than 70 percent of its energy. Therefore, we have been faced with serious environmental concerns such as acid rain or greenhouse effect. If China shifts from coal to natural gas, it is possible to solve the problem of this environmental issue. Today the natural gas pipeline is from Russian Far East, Mongolia, China, North Korea, South Korea and Japan.
There are two different types of multilateralism in Northeast Asia. One includes China, Central Asia and Russia. Another one is China and ASEAN through the overseas Chinese and the Tumen River Development Program led by the UNDP along the border of North Korea, the Russian Far East and China. UNIDO is involved in this project. Japan and the United States are not keen to support this project because it is a communist-led project. A Cold War structure still remains in this region, and the two different types of projects should be integrated. A Northeast Asia natural gas pipeline project is an ideal multilateral project because all six nations of Northeast Asia would be able to share energy resources reciprocally. And also we can build a telecommunication network, an electric power grid and a tourist development project. This approach has become very cost effective. Japanese ODA or UNDP country programs are based on the countries of priorities.
This is the problem in terms of duplication of hard infrastructure. It is better to have a spatial development project to connect border to border. We can create a cost effective project.
Proposal for a new international organization
How much does it cost to pursue this kind of large-scale project? It costs about $10 billion per year in the next ten to twenty years to create this kind of project. Ten billion dollars is very expensive, but compare that to the cost of reconstruction in Iraq, which will cost $20 billion annually in the next several years. North Korea is the most dangerous country in the world. North Korea is using a brinkmanship. The international community must maintain the position not to give in to North Korea’s blackmail. It’s better to prepare the road map based on preventive diplomacy or cooperative security and spend $10 billion.
If North Korea becomes a member of international financial institutions such as the Asian Development Bank,World Bank or European Bank for Reconstruction and Development in London, these three existing international organizations can provide $1.5 billion and the Japanese bilateral or private sector or several private sectors from all over the world can provide probably $1 billion. As $10 billion is needed, there is a shortfall of about $6 or $7 billion. Therefore, we propose to establish a new international organization in this region.
A new international organization is not easy to build. We must understand that East Asia has the potential to become one of the three poles, along with the EU and NAFTA. The locations of most international organizations are in New York, Washington, DC, Paris, Geneva and Vienna. There are no large international organizations in Asia, only the Asian Development Bank, in Manila, ESCAP in Bangkok, and the United Nations University in Tokyo.
If China builds an international organization, the rest of East Asia will deteriorate. Therefore, the best way is to establish a new international organization, which is able to share three different functions while three major countries such as China, Japan and South Korea are able to share mutual interests. It needs three windows to cover three different functions such as development, social and monetary functions:
Establishing a window for the development funds in China as China will be a major donor country for the development of North Korea.
Establishing a social factor in South Korea as South Korea needs huge amount of money for the unification of the Korean Peninsula.
Establishing monetary function in Japan because Japan is interested in stabilizing monetary functions from the experience of the East Asian financial crisis of 1997.
It is possible to establish one international organization called the East Asian Economic Social Development Organization with three different functions at three different locations